国立大学職員日記
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 6月30日を境にアクセス数がもの凄いことになってます。何事かと思って調べたら大学事務職員の一次の合否発表があったんですね。でも今回は採用には関係ない、いわゆるボーナスの話です。

 大学事務職員は毎月もらう給与とは別に6月と12月に期末手当と勤勉手当がもらえます。いわゆるボーナスというやつです。今回は6月の期末・勤勉手当について説明します。まず参考までに今回自分(大学4卒・4月採用・勤続3年目)がもらったの6月ボーナスの値を出します(全て百の位で四捨五入)。


●手当総額  413,000円
 →期末手当   260,000円
 →勤勉手当   153,000円
●控除総額   60,000円
 →共済長期    31,000円
 →共済短期    12,000円
 →所得税     15,000円
 →雇用保険    3,000円
⇒支給額    35,4000円


■期末手当について
 6月ボーナスにおける期末手当の出し方は乱暴に言うと次のようになります。

 期末手当=(基本給+扶養手当+地域手当)×1.4×期間率

 括弧でくくった中身を「期末手当基礎額」と呼びます。「1.4」という数字は定数で変わることはありません。期間率とは出勤した割合に応じて段階的に数字が定められています。ほぼ全ての職員は期間率が「1」ですが、病欠などがある場合には「0.8」など、欠勤した日数に応じて数字が変わります。有給休暇を取った日は出勤した日とみなされるので、風邪などで休んだ日があっても有給を取っていれば期間率は「1」、つまり「100%出勤した」とみなされます。


■勤勉手当について
 6月ボーナスにおける勤勉手当の出し方は乱暴に言うと次のようになります。

 勤勉手当=(基本給+扶養手当+地域手当)×成績率

 成績率は勤務成績によって変わります。勤務成績が「特に優秀」「優秀」「良好」「良好でない」の四つに分類され、それぞれの成績率は順に「1.5以下0.93以上」「0.93未満0.825以上」「0.72」「0.67未満」となっています。
 ほとんどの職員は「良好」のカテゴリーに入るので、ボーナスの概算を出したいなら成績率は「0.72」で計算してもいいと思います。


 最後に豆知識的なことですが、6月のボーナスは「6月1日」に在籍していた職員に対して「6月30日」に支給すると決まっており、「6月1日」を基準日、「6月30日」を支給日と呼称します。
 今回の採用試験の一次試験合格発表は6月30日ということもあり、たまたま支給日と重なっていますね。受験者たちが合否に一喜一憂している時に職員全員がボーナス支給でほくそ笑んでるというのは何だか受験者の方々に申し訳ないような気がしないでもないです。合格された皆様は一年後の同じ日に一次試験合格通知書ではなく期末・勤勉手当支給明細書を手にできるよう、二次試験に向けて頑張っていただきたいと思います。


※平成22年12月5日追記
期末手当と勤勉手当についてまとめなおしましたので、こちらもご覧ください。
期末手当と勤勉手当について

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