オヤジのひとり言

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見世出し・・・・・

2009年12月26日 | Weblog
12/26 見世出し

屋形で見習い中の「仕込みさん」の乙女にも、

やっと見世出しの日がやってきます。

母親は勿論、

あれだけ反対していた父親までもが 

仕事を休んで駆けつけてくれました。

乙女はとうとう今日、

念願の舞妓になるのです。

乙女は、

自分の鏡台の前に座り仕度を始めます。

鬢付け油を手のひらで伸ばして顔に薄く塗っていきます。

白粉は慣ないうちはうまく塗れませんから、

大切な今日ばかりはお姉さん舞妓に手伝ってもらい、

衿足には晴れやかな三本衿を引きます。

そして、

下唇だけに紅をさしました。

今日の為に新調された黒紋付に袖を通し、

だらりの帯を締めれば立派な舞妓が完成します。

屋形の一室でお姉さん芸・舞妓達と杯を交わし姉妹となったら、

いよいよ祇園町へのお見世出しです。

乙女は、

昔観た舞妓誕生のTV番組のワンシーンを思い出します。

ウチもやっとここまで来れた。

やっと舞妓になる夢が叶った。

屋形の玄関の戸を開けると、

待ち構えていた人達から歓声があがりました。

「おめでとうさん、」

「これからもおきばりやす。」

これまで舞妓になる事だけを夢見てきた乙女は、

ここでやっと念願のゴールを果たした訳では無く、

単に 

芸・舞妓としての

スタート地点に立っただけだったのだと気づくのです。




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