長刀鉾
長刀鉾
なんだかあまり知られていない・・
神幸祭・還幸祭(神輿渡御)ですが
こちらが本来の神社の中心行事なのです。
神幸祭は山鉾巡行で浄められた四条寺町にある御旅所へ、
八坂神社から中御座神輿(なかござみこし)・
東御座神輿(ひがしござみこし)・
西御座神輿(にしござみこし)の大神輿3基に召した神々が各氏子町を通って渡る神事。
この夜から7日間御旅所に滞在されるのです。
御旅所を朝廷より賜り、それから行われるようになった神事です。
また、子供神輿の東若御座神輿も参加する。
神幸祭は朝の雅やかな山鉾巡行とは打って変わって、
夕刻より行われる神輿渡御は勇壮豪快で荒々しいのが特徴。
3基の大神輿を総勢1000人以上もの勇猛な男達により
担ぎ揉まれて神輿が暴れ狂う様は圧巻で暴れ神輿というものです。
神社からの宮出しを完了した3基の大神輿と1基の子供神輿は
祇園石段下交差点の楼門前に集結しての揃い踏み
神輿全基連合で勇壮に担ぎ上げられ練り暴れて、
楼門前は歓声に涌きかえる。
その後は神輿はそれぞれ別ルートで御旅所へ向かう。
山鉾が動く美術館の巡行した都大路を
今度は神輿が勇壮に練り暴れながらの渡御を行い、
四条寺町の御旅所宮入りにて神幸祭での最後の豪快な練りを披露する。
山鉾巡行を祇園祭のハイライトと呼ぶならば、
神輿渡御はまさしく祇園祭のクライマックスと呼ぶにふさわしいものです。
神輿の御旅所駐輿中に、
誰とも言葉を交わすことなく御旅所に七夜参詣すれば、
願いが叶うというのが無言参り。
還幸祭は神輿と神々が御旅所から各氏子町を通り、八坂神社へ還る神事。
今度は山鉾町をも含めた八坂神社の広大な氏子地域を練り暴れながら八坂神社に宮入を行う。
神輿3基がここぞとばかりに力を振り絞りながらの勇壮豪快な最後の練りを披露する。
舞殿前にて神輿の最後の暴れながらの揉みが終わり、
神輿が舞殿に上げられ安置されると境内は消灯され漆黒の闇となり御霊遷しが行われ、
神輿に乗せられた祭神が本殿に戻され、神輿渡御は静かに終了するのです。