ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「黴菌」おもしろかった~

2010-12-24 | 長谷川博己
長谷川博己くんお目当ての舞台。
博己くんの出番はそんなに多くなかったけど、よかったです。
ネタバレしてます。お気をつけください。

「黴菌」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術:伊藤雅子
衣装:小峰リリー
出演:北村一輝、仲村トオル、山崎一、高橋恵子、生瀬勝久、長谷川博己、池谷のぶえ、ともさかりえほか
Bunkamuraシアターコクーン 12月22日ソワレ観劇

ケラさんの昭和三部作の2番目。
ミステリーでもなく、グロもなく、心温まるホームドラマでした。
男兄弟の芝居で、ラストがハッピーなのは、めずらしい。
厳密にはすべてハッピーじゃないけどね。

郊外にある広大なお屋敷五斜池家。
3人兄弟と妻子、父と愛人とその兄、使用人たち。
昭和20年3月下旬から、舞台は始まる。

長男藤吉郎(山崎)とフサ(高橋)さんの子どもが銀一郎の博己くん。
次男は生瀬さんで、3男は北村さん、その妻はともさかさんで兄は仲村さんという豪華なキャスティング。
仲村さんの妹が緒川さんで当主の愛人。
他にも、犬山イヌコさんと岡田義徳さん夫婦がこの家にお世話になっていて、
どうやら脳病院院長の藤吉郎の人体実験に使われてるらしい。とか、
生瀬さんは軍の要人の影武者とか、話は複雑に絡み合ってます。

でも、登場人物のキャラが立ってるし、役者さんたちが実力者揃いなので、
混乱しません。メチャおもしろい。
何度も笑いました。

美術が広大なお屋敷っぽく重厚でナイス、ライティングもステキでした。
後半の停電部分もきれいでした。

北村さんがお上手でびっくり。
ラストの涙には、こっちまでうるっときました。

仲村トオルさんのお人よしなのか、わざと作ってるのか、
よく分からないけど、突き抜けた明るい人がおもしろかった。
仲村さん、こういう役は初めてだと思う。

妹が当主の看護人で妾だとは思ってない、のは知ってて知らないふりなのか。
本当に純朴な人なのか、どっちなんだろうと思ったけど、最後までわからずじまいでした。

池谷のぶえさんの使用人が、お上手でした。
いろんな舞台でお見かけして、端役ばかりだったけど、実力大有りですね。

高橋恵子さんがゆったりして、イイ雰囲気を醸し出してました。
独特の感じを持ってるのね。
ああいうのって演技じゃなくて、個人の個性かな・・・
得難い方です。

それから博己くん。
やっぱり立ち姿がきれい、出てきたとたんにキュンとなりました。
怒れる若者の役みたいで、どうも10代の少年らしい。

タバコを吸ったり、ウイスキーを飲んだり。
博己くんがいると、芝居の筋より本人確認ばかりしてました。
ケラさん、ごめんね。

ラストは登場場面少ないから、ファンサービスなのか、
白衣を着て刺される銀一郎。
仰向けに倒れた白衣がみるみる赤くなって・・・
もぉ~行くんでした。

この日は席もかなり前で・・・すぐそこに行くん。
シンガポールの路地にいるみたいな気分。
ちょっと幸せでございました。
うふ・・・

設定は戦争中なのに、時代離れした家で、
食料豊富だし、衣服も豪華。
使用人でも立派な着物。

男性のヘアスタイルも皆さん長髪。
丸狩りの時代じゃないのか・・・とか、
庭の紅しだれが咲いてたけど、あの品種は最近の物では・・・
とかの細かいとこは、ケラさんならパスなのかな。

3時間半の観劇時間だったけど、短く感じました。
観終わって、なんかテンションメチャ上がり~
チケット買ってくれた友だちと、ごきげんで帰りました。

皆さまお疲れさまでした。
博己くん、次の舞台は何でしょうか。
テレビばっかり出ないでね