新国立劇場の「鵺」観にいきました。
今日は公演後のトークもあって、面白かったです。
司会は堀尾正明さん。
出演は演出の鵜山仁さんとキャストの、
坂東三津五郎、田中裕子、たかお鷹、村上淳さんたち。
堀尾さんと田中さんは文学座の同期ですって、
堀尾さんは、夜の部だったそうですけど。
たかおさんも文学座の先輩。
村上さんだけが、ちょっと経験不足かな。
三津五郎さんは、歌舞伎では9時間の舞台で5日間の稽古なのに、
2時間の舞台で1ヶ月の稽古というのは、ゼイタクな時間でよかったそうです。
田中さんは、インタビュー番組とか出ないのにめずらしいですね。
と堀尾さんに聞かれて、
このあと飲み会なので、ひとりで待っているのも・・・
と、冗談でお答え。
わかりにくい話だけど、という問に田中さん、
わたしも分からないです。
と、ひょうひょうとして・・・
田中さんの迫力ある演技とは、インタはちょっと違う感じね。
今日は田中さん台詞間違ってて、
とおかしくてたまらないという感じの三津五郎さん。
和やかな雰囲気で、トークが始まったのですけど・・・
その後の質問タイムで、
「よく分からないままで演じるのは、とんでもない。」とおばさまからの鋭い突っ込み。
彼女自信もこの舞台がよくわからなかったそうで、
分からない舞台もダメだとのことでした。
ついでに、村上くんにも、
発声が良くなくて聞き取れないから、とダメ出し。
堀尾さんが、きちんと分かる芝居より分からない方が面白いですよ。
と懸命のフォロー。
三津五郎さんファンらしい、
いつも歌舞伎しか観劇しないお客なら、
割り切れない、不思議舞台ってのは、納得できないんでしょうね。
村上くんは1部の家臣役では、滑舌悪かったから、
これは同意です。
2部で田中さんの犬の声は演出家ではなく、田中さんの意向。
犬の声を出したのは2度目らしい。
犬食べたから・・と田中さん。
3部のアジアが舞台の話で、パペットを見ながらの食事に、
犬の肉ってのが、出てきたからですって。
鵜山さんも、ストップかける程度ではないとのこと。
あと国立劇場総監督の交代についての質問には、
ご自分のことよりも、国立劇場をもっと利用してほしい。
みたいな感じのことを言ってました。
鵜山さんは大人ですねぇ。
「鵺」舞台も不思議でおもしろかったけど、
アフタートークも地雷いっぱいで、おもしろかった~