ふわふわ気分で

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「ムサシ」井上ひさしさんインタビュー

2009-07-07 | 演劇

今ごろですけど『すばる6月号 』の井上ひさしさんの、
「ムサシ」インタビュー読みました。

タイトルは、「『ムサシ』-憎しみの連鎖を断ち切って」。
聞き手、構成は島崎今日子さん。

「ムサシ」はもともとブロードウェイで上演する企画だったけど、
内容は、幕末の大奥の話でミュージカルにする予定だったとか。
それって、篤姫さまのころの話なの?
へぇ~

井上さんが、蜷川幸雄さんの演出を偉大だと思ったのは、
ラストの藤原竜也くんと小栗旬くんが、決闘をやめて、
旅支度をしていく、最後の場面だったそう。

鉢巻と襷をはずし、羽織を着て、脚絆を巻いて、草履を履くところ。
蜷川さんは、ふたりに、
「何で急ぐんだよ、そこ、たっぷり、たっぷりやりなよ。
 みんな、おまえたち二人を観に来ているんだから」
とダメ出ししたそうです。

無言の五分間を、最高の見せ場にしてしまった、
蜷川さんはすごい演出家だ。
と井上さん大拍手です。

また、「あの場面はお客さんに支えられている。」
客はふたりがどうなるかを、始めからずっと見ていて、
「あの無言の五分間でふたりを理解していく。
 芝居は結局お客さんに支えられているものなのです。」
と井上さん。
はい、感動場面でしたね。

4日(土)のBS2「ミッドナイトステージ館」
「太鼓たたいて笛ふいて」のオンエアの始めにも、
井上さんのインタが30分くらいかな、ありました。

インタで「ムサシ」については、
出演者にあてがきして、筆が進んだそう。
武蔵と小次郎の闘いも、
生きている人間では、とても止められないから、
無念の死を遂げた亡霊たちになったんですって。

『すばる』では、井上さん、
芝居を一本書き上げると、歯が抜けたり、
手足がしびれるようになったり、確実に老化していく、
と打ち明けてます。
おぉ~なんか、すごい告白。

「自分の羽を抜いて作品を織っておられるようなものですが、
 創作意欲も年とともに衰えるのでしょうか。」
という質問には、
「いや、その羽は、すぐ生えます(笑)。」
井上センセ、オチャメです。

「書けば、次にこれを書きたいをいうのが出てきます。
 今も、二十年前からずっとやろうと思って、
 準備をしてきた新作にかかっています。」
という、お元気さ。
パチパチ・・・
はい、次の新作も楽しみにしていますね