劇団☆新感線「朧の森に棲む鬼」新橋演舞場
作 :中島かずき
演出:いのうえひでのり
衣装:小峰リリー
出演:市川染五郎、阿部サダヲ、古田新太、秋山奈津子、高田聖子ほか
ネタバレしてます。お気をつけください。
22日マチネはテレビカメラが入っていました。
1階だけて゛10台くらい。
WOWOWではなくて、DVD用らしい。
カメラがあると、役者さん守りの芝居になるのかな?
それとも、イイとこ見せようと、頑張るのか・・・
いつもは、始まる前にパンフなどを読んで準備するのですけど、
えっ?3000円。
カレンダー付きだそうだけど、高いわ~
パスしました。
「メタル・マクベス」もCDかなんかが付いて、高くて、
たしかパスした記憶が・・・
蜷川さんでも2000円止まりなのにね。
入り口外のお弁当売り場の朧弁当、カードつきで1500円、
カードって何だろうと思ったけど、これもパスしました。
悪しからず。
前回の劇団☆新感線「メタル・マクベス」よかったです。
でも音楽が大きすぎて、疲れてしまったけど・・・
はい、今回は、ほどほどでよかった。
蜷川さんの「天保十二年のシェイクスピア」みたいに、
帰り道にくちずさめるメロディがあると、もっと楽しいのに。
ついでに言えば、前回みたいに、おしりを出したりするコントがなくて、
これはよろしい・・・
え~本題は、染五郎さんかっこいい~
ひたすら、こればかりでした。
ピューピューです。
悪い奴が人々を欺き、どんどん悪い事をして、のし上がっていく話。
いいですねぇ。
悪党、染五郎さんお似合いです。
色気たっぷりだし、ギラッとした目のひかり、見得もきります。
ぞくぞく~っとしました。
実は悪い男だーい好き~なんです。
って、こんなとこでカミングアウトしても、
別に何の役にも立ちませんけど(多分)
歌舞伎でいう色悪が、ドンピシャの好みなんだと、よーくわかりました。
そういえば、「オレステス」の藤原竜也くん、半裸すがたなのに、色気封印でしたね。
「ロープ」の竜也くんも色気なしだし、
このへんがもうひとつ熱狂的になれない要因か・・・
はい、この舞台は小難しい理屈なんか、ほおっておいて、
思いっきり悪ーいお話を楽しむのが正解。
染さまが始めの方で、剣にあやつられている殺陣が、抜群にうまかったです。
あれって、歌舞伎の方がお扇子を、
片手でひらひらと扱うのと同じ原理?
染さまだけでなく、悪い男たちカッコいいです。
殺陣もみんなうまい。
殺陣のシーンが多いけど、うまいから、飽きさせません。
阿部サダオさんの目が見えなくなってからの殺陣、
スピード感があって、迫力充分。
一番お上手かも。
蜷川さんグループの方々も、
これぐらい、見ごたえのあるようにお稽古してほしいところですね。
(ちょっとエラソー)
サダオさんのキンタ、愛嬌があって、かわいいです。
ライを信じてるのに裏切られて、
共感を得られるトクな役どころですね。
古田さんは存在感がスゴイです。
舞台に立っているだけで、しまります。
古田さんだけ、ブーツを履いていて、ちょっと気になってしまいました。
それもゴールドっぽくて、けっこうお高かそうだもん。
ツナ役が、ちょっとだったかな。
もう少し雰囲気のある人だったら、
もっとおもしろくなったのではないかしらん。
背中の刺青を見せるシーンでも、
妖艶さが感じられると、いいのになぁと思いました。
「メタルマクベス」の松たか子さんでは、どうかなと思ったら・・・
あれ、松さんって、染さまの妹じゃない。
スゴイ、最強兄妹。
兄妹って、今話題の組み合わせだし。よかったのにぃ・・・
でも、松さんパワーがあるから、染さまを食ってしまうかもなぁ~
それは・・・いけません。
染さまの衣装もつぎつぎグレードアップして、
赤い衣装、オキニです。よかったです。
小峰リリーさん拍手です。パチパチ。
最後の森に滝が流れる場面、とってもキレイでした。
みなさま、激しい舞台お疲れさま~でした。
大阪に、もう一度観にいきますよ。
楽しみで~す