余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

離れたことで

2022-02-03 23:02:32 | 水声の詩
離れたことで
二人は幸せになれた

離れることで
二人は意味を考えた

離れたから
二人は繋がりあえた

離れられたから
二人は二人を忘れられた

二人歩んだ道程は
塗り固められ
二人はそれぞれの
家へ帰っていく
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僕というひと

2022-02-03 23:01:06 | 十五の詩
僕の代わりはたくさんいる
例えば僕がいなくっても
僕の言葉は誰かが話してくれる
僕の考えも話してくれる

僕の好きな子も
やっぱり僕の代わりはたくさんいて
優しさをあげる人
抱きしめてくれる人
必要としてくれる人
笑いあえる人
慰めあえる人
受け止めてくれる人
安らげる人
そばにいたい人
穏やかに眠りをくれる人
忘れられない人

入る隙間はどこにもない
余白のスペースでさえ無理なこと
僕の居場所は孤独の檻
檻は有刺鉄線で張り巡らされ
脱出を試みる
叫んで泣いて暴れて転んで
そして少し笑って
四角い檻から空を見た
あらがう火の粉が最後のように
有刺鉄線を摑みかかる
僕の隙間を傷でつくる
僕の代わりに傷が語る
傷の代わりに灰がまう
灰が霧となり
霧はやがてはれていく
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空耳

2022-02-03 22:57:12 | 十五の詩
僕が育てたものを
あなたは無駄だっていうんだね
どうしたらいいの
誰か教えて
僕は間違っていたの
こんな優しさで良かったんだよね
間違いじゃないっていって
  誰か!!
  言って!!
壊されてしまう
なら僕の手で
  あなたの手で?!
  う・・・た・・・?
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ライン引き

2022-02-03 22:54:31 | 写真の扉の詩
今の距離を大切にしたい
大事に引いたライン
白いラインは少しでも触れれば
ゆがんで消えていく
つながりが解き放たれた線は
きっと修復はできない
吹き込んでくる色々な花言葉は
君を悲しませてしまうから
今の距離を大事にしたい
危ないライン引き
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首筋は

2022-02-03 22:43:18 | レターの膜(短歌)
首筋は
あなたのする
接吻で
びくんとしている
億光年で
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