蕾でて
花がほころび
満開の
そして折れ枯れ
また咲く日和
「下着の捨てどき」
平松洋子 著
日々を過ごす。
エッセイは日々が詰まっている。
とてもとても季節を感じる。
季節を感じ、季節は過ぎて、
季節は巡る。
朝焼け、日がでて
夕焼け、月がでて。
そんな日々のなかの好きやあれこれ。
自分とみんなが描くわたしの似顔絵。
立ち昇る
奏でているよ
メロディーは
心に静かに
ひびき包む
「鏡の花」
道尾秀介 著
対をなしている。
パラドックスとは違う。
光と闇というはっきりとした線引きではなく、
ひとりのなかの二つの世界。
名前がそう結びつけるのだろうか。
いや姿形も伴って、足を踏み入れる。
六章から連なるのはそのためなのだろう。
湖面は鏡になる。
風や葉の触れるとき、いきものの動くとき、
波紋が生まれる。
心はなにを語っているのだろう。
心はなにを語るのだろう。
心は自分を見詰められるのだろうか。
心にふれる手前で語れるだろうか。
かえるのうた
一オクターブ
あげてうたう
かえるのうたが
かえるのうたが