余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

過程

2022-12-29 00:06:35 | 水声の詩
ゆれる電車に運ばれて
進んでいく
過ぎていく過程
目的地のとけるまま
甘い電車
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リンゴ

2022-12-29 00:05:51 | 水声の詩
芽生えてきたもの
ぐろい林檎
おいしそうな毒リンゴ
二つ持つのは安全の為
黒い影から守るように
切り傷が霞みで隠れ
食べたのは誰かしら
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浸食

2022-12-29 00:04:59 | 十五の詩
祈りが神になり
戦争は血をのみ
魔女は名指しされ
政界は孤立する
性欲は嫌悪になれ下がり
傷を見もしない
ばかりか見えもしない
他人の絵空事を
妖しきデッサンにする
目眩がする
貝がとじる
笑う口角
罪を知らないという
残酷なはけ口
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2022-12-29 00:04:15 | 水声の詩
口元が嘘をついている
だから言葉をつむぐ
しらけるように
他人行儀にお辞儀をして
さよならした
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ちょっとした

2022-12-28 23:43:57 | レターの膜(短歌)
ちょっとした
小石があって
つまずいて
わたしは転べると
いえる晴れ日
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