余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

切なさを

2024-05-18 00:27:41 | レターの膜(短歌)
切なさを
仮面深くに
押し隠し
たんたんといく
花の一輪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奴隷小説

2024-05-18 00:13:53 | マイブック(か)
「奴隷小説」
      桐野夏生 著

御伽の世界でありながらも、人間の一つの面。
集団のなかの個。個であることの束縛。
縛られた世界。原初の持つちから。
鎖で繫がれたものはなんであるか。
この短編集で語られる知っている、
知っていたものがたり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

姫君を喰う話

2024-05-17 23:50:47 | マイブック(あ)
「姫君を喰う話」
      宇能鴻一郎 著

著者は芥川賞をとった後に官能小説の大家となった人である。
この本の短編集はエロティシズムに満ち溢れている。
いや、まだよんだことのないものも含めてそのような気がしてくる。
著者の眼差しが官能によって生と死を物語らせて、美醜を発露していく。
性もまた人間にとっての重要なもののひとつであること。
生き物にとって必要なことのひとつであること。
賞をとった鯨神もまた、生の輝き、向かい合う死、性の色彩。
巨鯨との死闘によってあらわされる。
姫君を喰う話、鯨神、花魁小桜の足、西洋祈りの女、
ズロース挽歌、リソペディオンの呪い。
人間世界の神話として。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会うことや

2024-05-17 00:26:13 | レターの膜(短歌)
会うことや
会えないことが
日常の
一節となるよう
切に願う
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君の言う

2024-05-07 23:37:32 | レターの膜(短歌)
君の言う
花を見に行く
道すがら
見ていた夢の
感情に抱かれる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする