余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

人ではなく

2024-04-27 23:09:23 | レターの膜(短歌)
人ではなく
恋することを
やめてみる
あの日の雨と
今日の雨と
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生き上手 死に上手

2024-04-27 23:08:57 | マイブック(あ)
「生き上手 死に上手」
      遠藤周作 著

生きること、死ぬこと。
死ぬときは死ぬがよし。
そんな心を持てたならと、死をおもうこと。
ふと現れる死の存在。
災害、戦争、病気、事故、など。
身近な人の、そして自身の。
人生とはと問わずにはいられない。
記憶を織り交ぜていきながら、
言葉によって寄り添ってくれている。
そして生きることへと繋がっていく。
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恋文の技術

2024-04-27 22:38:03 | マイブック(ま)
「恋文の技術」
      森見登美彦 著

手紙の良さをあらためて思う。
小説の妙であり、この本を読んで技術が上がるかといえば、
?がつくけれども手紙の書きたさは上がる。
主人公のは守田一郎。
大学院から僻地へと飛ばされて、研究以外やることのない生活から
文通修行をはじめる。
友人に妹に家庭教師だったころの教え子に先輩にと。
そしてなによりも届けたい人に送るため、
手紙に想いを込めて言葉を綴るための模索。
どうすればこの想いは伝わるのだろうかと。
おっぱい事件等の寄り道をしながら。
手紙はなによりも書いた字、書かれた字のあたたかさが伝わる。
その特別な温度が心を揺さぶってくれる。
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白を着て

2024-04-17 00:28:32 | レターの膜(短歌)
白を着て
星降るときを
待っている
あなたにどうか
逢えますように
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掃除婦のための手引書

2024-04-17 00:26:58 | マイブック(や~わ)
「掃除婦のための手引書」
      ルシア・ベルリン 著
         岸本佐知子 訳

どの短編も心に引っかかるようにとどまっていく。
著者はアラスカで生まれた。
鉱山技師の父と共に点々と土地を移動する。
その後、いろいろな職を経験していく。
その経験をもとに出来上がった短編集。
体験でありながら、そこに加えられていく幻想の脚色。
そして生まれ変わる物語。
染みわたっていく1日の断片。
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