栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

役者としては力量不足

2013-12-23 17:03:42 | 視点
 1年を通していろんな役者が舞台に上がっては消えたが、年末の大舞台に上がったのは猪瀬直樹東京都知事。

年末年始にかけてのロングラン舞台になるかと思ったが、あまり人気がなかったと見え、案外あっさりと終わってしまった。

やはり役者の力不足だったようで、見応えに欠けた点が残念。

滴り落ちる汗でスーツの襟を濡らしたシーンなどは迫真の演技で、脳梗塞か心筋梗塞で倒れはしないかと

観客をハラハラさせるなど、それ相応の見せ場は作ったが、その後の盛り上がりはなかったのが残念。

予定調和的な劇はやはり面白くない。

観客の期待というか読みを二度三度と裏切るようでなければ一流の脚本家、役者とはいえない。

そういえばこの劇、脚本家不在で、猪瀬氏が脚本兼主役を演じるワンマン仕立てだったのが、

そもそもの間違い、というか失敗だったと思われる。

 それにしても、もう少し奥行きのある演技が見たかった。

ふてぶてしく開き直ってみせるとか、人脈も金脈も前任者から引き継いだだけだから前任者も調べろ、

と道連れにするぐらいの迫力は欲しかった。

その辺りまで演じられるようになると役者として幅が出来るのだけれど、

どうもかつて左翼なり反権力を標榜した連中はダメだね。

いまではすっかり忘れられたイラ菅同様ちょい役程度の役しかできないようだ。

最近の使い込みでさえ数億円。

なのにたった5,000万円程度のはした金、といったら怒られそうだが、

その程度の金額でやられる時点ですでに小物といえる。

親分はもっと貰っていたはずだが、その証拠を掴んでいれば道連れにできたのに、

それができなかったということがすでに「アマチュア政治家」だったということだよ。




3年で年商8億の最強営業術はこれだ