栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

なぜジーンズメーカーは相次ぎ経営破綻したのか。(5)(6)

2013-12-18 21:42:23 | 視点
環境の変化に対応できなかった

 さて、市場が縮小している時に取る方法はいくつかある。
1.市場をもう一度拡大させるべく業界で努力する。
2.縮小市場の中で自社のシェアを拡大する。
3.市場の縮小に合わせてスリムな体制にする。

 どの業界でもまず考えるのが1の市場の再拡大だろう。
だが、一度縮小局面に入ったものを逆転させるのはかなり難しい。
第一、従来と同じことをしていても拡大方向には向かない。
にもかかわらず多くの企業が従来の延長線上でやろうとする。

 その結果せめて身の回りからでもと、購買奨励や愛用運動、さらには条例制定をしてまで愛用運動を進めることに。
まあ自動車メーカーなども以前から取引業者に自社商品利用を「奨励」してきたから、いまに始まったことではないとも言えるが。


 成熟段階に入った商品は「機能」や「性能」ではもはや差別化できない。
 いいモノを作れば売れるのではない。
 いいモノを作ってももう売れないのだ。
 成熟段階の商品は「デザイン」や「カラー」「使いやすさ」で消費者から選ばれるのである。



     (中 略)


時代は大から小へ向かう

     (以下略)




 ☆全文は「まぐまぐ」の下記ページで
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