栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

Nikon D7000 カメラ内のホコリと思われたものの正体

2011-08-16 10:47:37 | 視点
 昨年末に購入したNikon D7000で撮影した写真に黒い点が映り込むことに気付いたのが今春。
ローパスフィルターにホコリが付着しているのだろうと思い、ブロワーで掃除したが取れずに、
メーカーへクリーニングに2度も出し、3度目はとうとう分解掃除をすることになったことは前回書いた。
カメラは東京送りになり、そこで本格的に点検、クリーニングを終えたカメラが返ってきた。
クリーニングに持ち込んだのは博多駅前にあるニコンの福岡サービスセンター。
保証期間中なのでクリーニングはもちろん無料だが、感心したのは修理が終わったカメラの受取方法。
「わざわざ駅前まで受け取りに来られるのも時間がかかるでしょうから、宅配便で配達という方法も
ありますがいかがいたしましょうか」
 と男性社員から言われたことだ。
宅配便配送なら手元に届くのは1日後になるが、その方が手間いらずなので宅配便で送ってもらうことにした。


 さて、届いた包みを開け、まず見たのは納品書の処置内容。
ローパスフィルターを掃除しました、程度のことしか書かれてないだろうなと思いつつ読んでみると
「ローパスフィルター油飛びのため関連部品を交換の上、清掃しました」
と記されてあった。


 ホコリがカメラ内部に入り、それが映り込んでいた程度のことではなく、「油飛び」がしていたというのだ。
これでは何度クリーニングしても取れなかったはずである。
しかも黒い点の映る数があまりにも多すぎたこともこれで合点いった。
「どうせホコリだろう」
当初、こちらもニコンサービスもその程度にしか考えていなかった。
発売半年ぐらいでカメラ内にホコリが入るのは、外で雑なレンズ交換を何度もしているに違いない。
2度目に持ち込んだ時はそのようなニュアンスの言われ方さえした。
まあ、普通に考えればそうだ。
誰も製造段階で部品に油が付いていた、しかも、そのチェックができていなかったなどとは考えてないから。


 ただ、怖いのは、こうした現象に気付くのが遅れることだ。
よほど神経質な人でない限り、買ってすぐいろんな機能やいろんなチェックをしないだろう。
私などは案外ズボラだから少々のことは気にせず使っている。
結果、不具合を発見した時、メーカーの保証期限1年が過ぎていて、それ以降は有償修理ということになりかねない。
今回の場合でも、保証期間が過ぎていれば有償修理で、部品交換もしているから多少高くついたかもしれない。


 ところで、今回の事で分かったことがある。
3回目の持ち込みの前にカメラのキタムラに持って行き相談してみた。
キタムラの5年保証に入っていたから。
しかし、キタムラの5年保証にはカメラ内のホコリ掃除は対象外で、有償だということ。
キタムラの修理はメーカーに出すのではなく、契約している修理店にまず出すということ。
キタムラ経由でメーカーに行くのかと思っていたが、そうではなかったのだ。