栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

初期ロットは買うものではない。

2011-08-09 08:16:42 | 視点

 あまり噂は信じないようにしているが、それでも噂が当たることもある。
最近、そのことを痛感した。
時には噂も信じてみるべきだと。
噂の相手は人ではなく、機械だが。

 昨年末に発売間もないニコンのデジタル一眼カメラD7000を買った。
ところが、このカメラの調子が悪い。
画像に小さな黒い点が写るのだ。
それも1つではなくいくつも。

 これはカメラ内のイメージセンサーにホコリが付着し、それが画像に映り込むた
めに起きる現象で、イメージセンサー(ローパスフィルター)をクリーニングすれ
ば大抵は取れる。
 ところでなぜ、ホコリの付着に気付いたかだが、カメラを縦位置で青空を背景に
した画像を見た時に、画像の端の方に黒い点がいくつか写り込んでいた。
 通常はカメラを横位置に構えるため右端の方にも景色が写っている。
そのためいままでも黒い点が写っていたのだろうが、景色で黒い点に気付かなかっ
たのだ。

 自分でホコリ取りをやっても取れなかったのでメーカーに持ち込みクリーニング
してもらった。
これで取れたと思っていた。
ところが1カ月後、やはり同じ箇所辺りにホコリが写り込んでいることに気付き、
再度メーカーに持ち込みクリーニング。
これで取れなかったら次は分解掃除をさせてもらいます。
メーカーからそう言われた。

 ところが3度目の正直ではないが、先月、蓮の写真を撮っていてやはり黒い点に
気付いた。
 もう分解掃除しかないな、そう思いながらまたまたメーカーに持ち込む。
福岡では対処できず東京本社に送り、分解掃除。
期間は10日間。

 さて、噂である。
初期ロットは買うな、とよく言われている。
急いで市場に出すから、ちょっとした不具合が出ることがよくあると言われる。
今回もそのパターンに近いのではないかと思っている。

 人も機械も市場に出たてはハズレもあるということだ。
少し揉まれた後の方がいいようだ。

 余談だが、2年ほど前に「カメラ、レンズ、メーカーによる違い」で純正レンズ
とレンズ専用メーカーの互換レンズの違いを、「純正レンズのほうが合焦スピード
が速い」と書いたが、訂正しておきたい。
 合焦スピードは超音波モーターの採用不採用などでも起き、メーカーによる違い
というより、新しいレンズの方が合焦スピードが速い、ということが言える。

 シグマレンズとタムロンレンズでは明らかに違う箇所が1点。
レンズの重さだ。
シグマのレンズは重く、タムロンは軽量化に力を入れている。
では、どちらのレンズがいいのかというと、レンズの重さは好みで分かれるのでな
んとも言えない。
ただ軽い方が首から下げていて楽なのだけは間違いないが・・・。


デジカメオンラインフォトブック