栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ネットブック、ASUS、acerなど台湾メーカーが売れる理由

2010-02-14 18:34:44 | 視点
 今年に入ってacerのネットブック(Aspire One D240)をデオデオの初売りで買ったというのは以前に書いた。
購入価格は25,000円。OSはWindowsXP、CPUはAtom270、HDD160GB。
友人も同じものを買い、ともに使用感は満足している。
それどころか友人の方はそれまでのノートパソコンを使わなくなり、パソコンライフはacerのネットブックが中心になっていた。

 気に入った理由はコンパクトさ。
CPUは非力といわれるが、実際に使ってみるとよほど重いソフトをいくつも起ち上げない限り、普通にネットやメールをしたり、文章を書いている分には何一つ不自由を感じない。
実際このブログもASUSのネットブックを使って書いている。

 25,000円で買ったacerのネットブックが気に入ったので、もう1台欲しいと思いその後も同じ価格で探していたがさすがに25,000円ではなく、やむなく今月、ASUSのネットブック(EeePC1005HA)を34,000円台で買った。
OSはWindowsXP、CPUはAtom280、HDD160GB。
仕様は上記acerのネットブックとほとんど変わらない。
CPUが1.6から1.66へとわずかながらスピードアップが図られた程度である。
 買って1か月のacerのネットブックは弟に譲り、彼の一眼デジカメ、ニコンD80と物々交換。

 ところで、今回のASUSは指名買いである。
ASUSを選んだ理由はキートップの感じと、キー配列。
文章書き中心の生活なので、この2点にはこだわっている。
やはり使い慣れたキー配列でないと押し間違えるからだ。
 もう1点は電池の持ちの長さ。
ただし長時間持つ分だけacerより電池が大きく重いので、総重量はacerの方が少しというかかなり軽い。

 それにしても、acer、ASUSのネットブックを買って感心したことがある。
それは両社のサービスだ。
まず付属品にパソコンを入れるソフトケースが付いていた。
日本メーカーのネットブックにはソフトケースは付いていなかった。
 次にシステムリカバリー用のDVD付きだ。
いまごろはシステムリカバリーDVDが付いてないPCが多いだけに、これにも驚いた。
正直、ネットブックに付いているとは思わなかったし、そこまで期待もしていなかった。
 さらにASUSに至ってはマウスまで付いていたのだ。(写真)

 まさに至れり尽くせりのサービス精神。
一昔前までの日本製を彷彿とさせるではないか。
かつては日本メーカーもサービス精神があったのだ。
それがいまではコストダウンという名のサービスカット。

 日本製が売れなくなってきた背景には、台湾メーカーの低価格攻勢だけでなく、このようにサービス面でも負けていることがある。
日本メーカーはそのことに気付いているだろうか。

(写真左端のACアダプターはパナソニックのレッツノート用。ASUSのACアダプターはレッツノートと変わらない小ささということが分かる)