栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

非通知の不審な電話アンケートに用心しよう。

2006-06-30 19:57:51 | 視点
 外出中にNTTを名乗る若い男性から携帯に電話がかかってきた。
「116の電話対応に関するアンケートをお願いしています」というものだった。
意味がよく分からなかったので聞き直すと「インターネットの回線を申し込まれたと思うんですが、その時116に申し込まれているはずです。その時の窓口の対応に関するアンケートを実施しています」と言う。

 3日前に光プレミアムへの変更工事を行ったばかりだったので、この電話そのものには違和感がなかった。
ただ116に申し込んだわけではなく、NTTの営業マンがきて説明したから申し込んだわけで、そのことを伝えたが、相手の男性は「116に申し込まれています」という。
内部処理でそういうことにしているのかもしれないと思い、細かいところは別にして取り敢えずアンケートに答えることにした。

 アンケート内容そのものは「電話にはすぐ出たか」「その時の応対はよかったか」「専門用語を使わずに分かりやすく説明したか」などで、5点満点の何点かを答えるものだった。
 誕生日その他の個人情報を聞かれたわけではなかったので、不審にも思わずアンケートに答えて電話を切った。

 ところが、帰宅後よく考えるといくつかの不審な点があることに気付いたのだ。
1.なぜ固定電話ではなく携帯電話にかかってきたのか。
 この種の調査では固定電話にかかってくるのが普通で、携帯電話というのはおかしい。
2.携帯電話の番号をNTTには連絡してないのに、なぜ知っていたのか。

 そこで116に電話して、この種の調査を行っているかどうか確認したところ、NTTではそうしたアンケート調査を行っていないし、電話するときも非通知でかけることはないという返事だった。
つまりNTTではそんな電話をしてないということである。

 では、あの電話は誰が、どんな目的でかけてきたのか。
幸い個人情報に関するような質問は一切なかったからよかったものの、いまでもなぜ携帯電話の番号を知っていたのか不思議である。

教訓1.携帯電話のアンケートには答えないこと。
教訓2.非通知の相手は疑うこと。 実際、非通知でかかってくるのは詐欺まがいの株の勧誘とか、訳の分からないセールばかりだ。
 皆さんもご用心!