栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

コスト優先主義が招いたエレベーター事故

2006-06-16 08:51:27 | 視点
 シンドラー社製エレベータは一体どうなっているのだ、と思うぐらい次々にトラブルの報告がなされている。
 同社は世界的には有名な企業らしいが、国内に限って見ればシェアはわずか1%程度である。
にもかかわらず同社製エレベーターによる事故やトラブルが全国で421件(朝日新聞)というのは、どう考えても多すぎる。
最も多いのは静岡県の78件。次いで長崎県の60件だというからビックリ。

 それにしても不思議なのは、これだけのトラブル件数がありながらいままで明らかにされなかったことだ。もっと早くトラブル状況を把握し、何らかの手をシンドラー社に対して打っていたなら、もしかすると痛ましい死亡事故は防げたかもしれない。

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