波佐見の狆

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ウイーン少年合唱団の「戴冠式ミサ」

2007-01-31 22:45:46 | Other musicians

私のボーイソプラノ熱の「ルーツ」というのは、もう25年以上も前に遡るのですが、本格的に夢中になってコレクションを始めたのはそれから数年後、ようやく、LPに代わってCDが音楽メディアとして一般的になった頃でした。

その、私を本格的に夢中にさせた衝撃のCDが次の2枚でした。

① アレッド・ジョーンズの日本デビュー版「天使の歌声」(Victor VDC-1222) (1983年録音)

すでに廃盤ですが、内容はこれとほぼ同じ。

http://www.boysoloist.com/album.asp?AlbumID=2054&ArtistID=58&gid=170

② ウイーン少年合唱団 モーツァルト、ミサ曲ハ長調 K.317「戴冠式ミサ」(Philips PH 411 139-2) 1983年録音 (①と同じです!今気付きました・・偶然とはいえ、いい時代だったんだなあと・・)

これも国内盤でしたが、どうも廃盤らしく、いくら検索しても、販売しているところがありません。

そこで、デジカメでジャケットを撮ってみました(ずっとスキャナが壊れたままなので、しょぼい画像でお恥ずかしい・・。本当はとても素敵な金色です)。

Mass in C K. 317, 'Coronation' ('Krönungsmesse'<戴冠式ミサ>)と、Missa brevis in C, K.220 ('Spatzenmesse'<雀のミサ>) が収録されており、ソプラノとアルトのソリストがウイーン少年合唱団なのですが、当時の方針通り、個人名は明記されていません。テノールはPeter Jelosits、バスは Gerhard Eder。Chorus Viennensis/Wiener Symphoniker/Uwe Christian Harrar。

当時、HNK-FM放送で、「バッハ音楽歳時記」という素晴らしい番組があっていました(1986年放送)。樋口隆一という慶応大の先生(著名なバッハ研究家)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/458276374X/249-6689439-1609140

がDJをやって、バッハをはじめ、バロックから古典派にわたる名盤を独特のソフトな語り口で紹介していたのですが、この番組でこのウイーン少年合唱団「戴冠式」がかかったので、エアチェック(ラジオの音楽をカセットテープに録音するという意味です~)し、さらにCDを買い求めたわけでした。

1曲目 Kyrieからいきなり朗々と響き渡るボーイソプラノのソロに、本当に驚いたものです。5曲目Agnus Deiがまたなんと気品に満ちていることか・・。アレッドの単独録音の歌曲集とはまた違う、オーケストラと合唱とのハーモニーの中できらめく力強い少年の声にただもう圧倒され、ボーイソプラノというものはすごいものなんだなあ・・・とつくづく思いました。

Harry のCDとはまた別の意味で、私にとってはとても大切な宝物の1枚です。

なお、こちらのサイトのリストによれば、1963年にもウイーン少年合唱団でK.317 の録音が行われているらしいので(こちらは指揮がハラーではなくグロスマン)、2種類あるようですね。

http://www.marimo.or.jp/~chezy/mozart/op3/k317.html

また、DVDで「モーツァルト・セレブレーション~ウイーン・シュテファン大聖堂での生誕250周年記念祝賀演奏会」というのが出ていて、

http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3173023/s/

この中にもK.317の演奏が含まれており、これが最も新しい演奏らしいので、購入を考えているところです。

ところで、ちょっとFM放送の話に戻りますが・・・

今でこそラジオ自体をもう殆ど聴かなくなってしまいましたが、(運転中くらいしか聴かないですね)、長崎県の片田舎で、高校時代までと20代後半の数年を過ごした私にとって、FM放送は欠かせない情報源でした。ロックの新譜は渋谷陽一の「ヤングジョッキー」でまず聴いてから、LPを購入していたし、私にとってはまだ未知の分野だったクラシックの名曲をいろいろ教えてくれたのも、FMでした。いわゆる「エアチェック族」の典型でしたからね・・・ 今ではこの「エアチェック」という言葉自体死語になりつつあるのでは?? 

Curraghさんのブログ等でも話題になっていたように、NHKがFM放送自体を廃止する案が一時持ち上がっていたらしいですね・・・

http://curragh.sblo.jp/article/828220.html

http://curragh.sblo.jp/article/897850.html

かろうじて存続という結論になったそうで、よかったです・・

↓Curraghさんの名言です。

NHK-FMって往年の「名曲喫茶」みたいな存在だと思うのです。受け取るのはコーヒー代だけでいろんな音楽が聴き放題、みたいな。  

 

 

 


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
amerikan tuneとbaroque (金シ尺ishiwata)
2008-01-06 12:09:31
初めまして
金シ尺のishiwataともうします。

かつて、
simon & garfunkelの
american tune
という曲が、バロックのある曲を下敷きに
したものであると、NHKのクラシカルミュージックのラジオ番組で言っていましたが、
その曲がなんだったかを調べています。

もしご存じでしたら、教えていただけないでしょうか。
メールアドレスは、

goro6565あっとまーくgmailどっとcom

です。
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申し訳ありませんが (Keiko)
2008-01-06 12:14:45
存じません。調べる時間もありません。お役に立てず申し訳ありません。
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初めまして。 (magnoria)
2008-04-13 00:56:35
TBさせていただきました。樋口隆一氏は「バッハ音楽歳時記」というFM番組の司会をされていたのですね。私は樋口氏の同名の著書を愛読していました(^^)。
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そうなんです (Keiko)
2008-04-13 01:39:46
magnoriaさん

コメントありがとうございます。

(あっ、TBはずっと受け付けない設定にしているのです、すみません。。)

樋口隆一氏のファンでいらっしゃるのですね!

ええ、そうなんですよ。。随分昔ですが、FMでDJをされていたのです。当時はまだCDではなくてLPの時代でして、「このLPは、ドイツ在住中に、私の子供たちが、ウイーン少年合唱団のメンバーからプレゼントしてもらったものです。それをおかけしました」などといいながら、レコード1枚1枚に愛情込めて、話しておられる感じでしたね。エレガント、温かみのあるお声でしたよ・・・そのときのカセットテープを2本ばかり今でも(!)もっていますが、、カセットデッキがないのでもう聞けませんねえ・・・
返信する
magnoriaさんへ追伸 (Keiko)
2008-04-13 07:21:28
magnoriaさんのブログにちらっとお邪魔いたしました・・・。「樋口氏のファンなんですね」なんて能天気なことを書いてしまって、失礼しました。クリスチャンでいらっしゃるのですね。それで本当に敬虔な気持ちで樋口氏の著書も読んでおられるのですね・・

私は、音楽の方から興味をもっただけでしたが、その本のほうも入手したいと思ったのです。でもアマゾンで見てみると、随分値段が上がっていて・・・もう絶版なのでしょうか。
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