Oxford市内のSummertownという街の、私がよく買い物に行っていた魚屋さんのご主人と息子さん(多分)です。1/4世紀以上も昔の写真を引っ張り出してスキャンしてみました。私は、Oxfor市内のSt. Clare's という語学学校に1年ちょっと通っていました。この学校は、原則として寄宿制でしたので(いわゆるboarding schoolですね。public schoolなどもみなそうですが)、私も半年は校内の寮(寮はhouseといいます。dormitoryは米語)に入り学校で出される食事をしていましたが、半年は自炊をしてみたくて、近くのフラット(日本で言うアパートのこと)に1人で住んでいました。だいたいは、WHSmithとかWoolworthsといったスーパーマーケットで買い物をしていましたが、この魚屋さんは、ハンサムな店員さんに会うこと自体が楽しみでよく行ったものです。
Summertownの町並み。このすぐ近くに住んでいました。
今日はなんで急にイギリス滞在時代の話をしたくなったのかというと・・・シトロンさんのブログで、イギリス人は物をとても大切にするという話をしていて、若かりしころのイギリスでの質素な暮らしがとても懐かしくなったからなのです。
シトロンさんと話していたのは、聖歌隊の式服を繕いながら代々大切に着ているのでは、ということだったのですが・・・St. Clare'sでも、教科書が全部貸与になっていて、図書館から自分で借りて使うようになっていました。学生に出来るだけ負担をかけさせないようにという配慮からというよりも、とにかくいちいち買わないのが当然という感覚だったように記憶しています。
物を大切にするということ以前に、とにかく物が日本のようにあふれかえっていないのです。自炊をしていたのでよく覚えていますが、スーパーも食料品を必要最小限しか置かない。閉店1時間も前になると、品物は殆どなくなってしまいます。日本でももちろん閉店時間が迫ると、お刺身などは無くなりますが、閉店間際に行っても、たいていの生鮮食料品は少しは残っていますよね?(私はだいたい昼間に行くのでよく知らないのかもしれませんが。。ともかく仕事帰りに買い物する人たちのために何かはあるでしょう??)・・・そんなものじゃないんです。肉、魚、乳製品、野菜・・・あらゆる生鮮食料品がきれいさっぱりなくなてしまうのです。6時が閉店時間だとすると、5:30に行ったらもう何もありません。だって、6時というのは、片付けが終わって、従業員がお店から帰る時間なのです。蛍の光なんかが流れていて、客がまだちらほら残っている日本とはあまりに異なる光景です。(ちなみに、それはスーパーだけに限ったことではなく、銀行でも郵便局でも5時なら5時でぴったり業務を止め、1分たりとも融通がきかないので、後ろの方に並んでいたりすると、4:50とかでも応対してもらえません。)
普段の家庭料理の内容も、それはそれは質素なものです。私はホームステイも少し経験しましたが、通例、お皿にお肉が少しとグリーンピースとジャガイモだけ(芋が主食ですから、これ以外にパンもありません)。これをさっと食べると、奥さん手作りのデザート(アップルパイとか)が出てきて終わりです。私がお世話になったのはworking classのファミリーだったので余計質素だったのかもしれませんが、基本的にはupper middleでも同じだと思います。Sever家だって、普段は特にリッチな食事をしているとは思えません。
私自身、今ではもう随分物を粗末にしています。特に食べ物は、、、料理が下手なこともあって、材料をいっぱい買い込み無駄にして捨てたりよくします。実際、この間も河口湖のホテルで夕食を1/3しか食べられなかったように、外食しても残すこともちょくちょくあります。それでも、それは自分では申し訳ないといつも思っていますし、TVで食べ物を粗末にするお笑い番組などを見ていると、やはりとても腹が立ってきます。
いわゆる「大食い」タレントさんというのは、最初は気持ちが悪いだけでしたが、何でもいかにもおいしそうに嬉しそうに食べ、仕事としておいしいものを食べられることに感謝の念を持っているようなので、否定はしないのです。大食いのプロフェッショナルとして、食べるというショウを演じることに誇りを持っていること自体は、すごいとすら思ってしまいます。
しかし、お笑い芸人が、あるお店のメニューを全部制覇するとかいって、アイスクリームだとかお寿司だとか蟹料理などの同じ料理を3日間とか食べ続けるとかいう企画は、別です。たとえば、先日のこれですが、3人組みの若手芸人が、次から次へと運ばれる蟹会席や蟹しゃぶなどを、文句をぶりぶり言いながら、トイレに駆け込みつつ、最後には料理人さんに悪態をつきながどうにかたいらげていました(87品?!)。しかも、仲居さんも料理人さんもニタニタしながらそれに付き合っているんです。この構図って一体なんなんだろうと思ってしまいました。食材たちがあまりに可哀想・・・こういう企画に協力するお店側の見識も疑われます。今こうしている間にも世界中で、飢餓に苦しむ人々が大勢いることを考えて欲しい。。。
もちろんイギリスには、こんな食べること自体をお笑いネタにするつまらない番組はありません。
イギリス滞在期、なんとか記憶を呼び戻してまたそのうちがんばりますっ。
そうそう。。大食いタレントってのは、大量に食べても体調が悪くならないように訓練していて(というっか、内臓のつくりが普通の人間とは違うらしいですね)、そのことにプロ意識を持っているみたいなので、やはり特殊な人種だと思うんです。それ以外の人間ってのは、ある程度で体調壊してあたりまえ。。無理に詰め込むよりは残すべきなのにね。。。
特に異文化の国ともなれば、訪問記も楽しいですね。
お時間があるときにでも、続きをお願いします
私は子どもの頃から無理に食べてお腹を壊すといけないから残しなさいと言われてきました
今では食べきれなくても、きちパパのお腹に入ってしまうので
残すことはなくなりましたが^^;
大食いの番組は視聴率が良いから続くのでしょうね。
私も美味しそう。。。と思って見てる一人です
そうなんです、大食い以前の問題で、だいたい、日本ほど「グルメ番組」の類が氾濫しているところはないのです!!!わたしは、あのイギリスのスーパーの情景を思い浮かべるだけでも、悲しく申し訳なくなるんですよね。。。
>スポンサーが付くのも腹立たしい。
ええ。CMのスポンサーもそうですが、あの企画の立役者となった「かに道楽」は、宣伝効果を狙ってのことだったのでしょうが(料理長とかも仕事なので仕方なかったのでしょう)、むしろかえってマイナスイメージになったのではと思います。(Yahooの質問サイトにもあったとおり)
お店のメニュー完全制覇とかの類の番組は
大嫌いです。
外国の方にも見られていると思うと
恥ずかしいです。
視聴率が取れるのも悲しいし、
スポンサーが付くのも腹立たしい。
すいさん:
あー「もったいないおばけ」なら聞いたことがあります。そのバリエーションなのかな。
私も1人でいるときはTVつけないんですが(見るヒマあればDVD見ますよねえ)、夫が帰ってくると夕飯時とかどうしても見るので、くだらないのでも結構見てるかも。 単なる大食いショウは、お笑い芸人のやつよりもまだマシという意味なんですが、どちらにしろ、他に仕事ないのかしらこの人たち・・・って思ってしまいます。
語学学校でのことはまたそのうち書きますねーー
Deoさん(&シトロンさん):
あっ、賞味期限切れ偽装問題については、私も書きたかったのですが、記事が途方もなく長くなりそうなので、やめといたのでした。おっしゃるとおり、うそつきは確かにいけないけど、それを非難するあまり本質的な飽食の問題にますます鈍感になっていくのを私も危惧しています。
イギリス、お仕事で行かれるのですね!またお話聞かせてくださいね。(Satomiさんが、去年冬に行かれたんですが、治安は今のところ大丈夫じゃあ??)
トムトムさん:
そういえば、私がいたころは、夕方から朝10時くらいまではお店はどこも閉まっていて、みんな家でプライベートタイムをすごす時間という感じでしたねー
ただ、日本のことをいえば、私の郷里のような田舎では、とにかく仕事がないので、コンビニの乱立により雇用の機会が増えて助かっている人がちがいることも事実です。
シトロンさん:
そうそう、新聞を大切に皆で読むというのは、教科書を貸し出しにするという精神と同じところがあるのでしょうね。ただ、みんなが使いまわすと、物が流通しないので、経済が活性化しないんでしょうかねえ・・・そう考えるとまた、わからなくなってしまって。。。
ともかく、日本ほど物を粗末にする国民はいないんじゃないかと。
私もイギリスに行ったときに地下鉄に乗ったのですが、その時に開いたシートに置き忘れた新聞が置いてあって、それを入れ替わり立ち代りでその付近に座った人が誰の所有物だったのか分からない新聞を読んでいたのですよね~。それが捨てられた新聞だという面で言えば置いていった人に好感は持てないのですが、置いてあれば自分も読もうという行為は物を使い切る精神が懐間見えるようで私は関心したんです・・。きっともうそれがイギリス人の精神に浸透しているんだろうなと勝手に想像してしまって感動したんです。(長々と失礼いたしました・・)
私がお仕事始めた頃はまだ、休みの日や夜中に働いているのは私たちだけ!って悲しかったけど、今はもう普通でしょ?年末年始ちゃんと休める人のほうが少ないんじゃない?
食料事情もそうだけど、全てに関して便利さや経済性が優先で、趣きっていうものがなくなっちゃいましたよね~。
ってこと感じるお年頃ってことか~~~。微妙な気分かも~。
一時期下火になっていた大食いがまたブームらしいですね。
私はテレビを見ないので目にすることがまったくないのですが、話を聞くだけでもどうしても好感を持てません。
流行しているぐらいですから、楽しんでいる人が多いのでしょうけれど....。
イギリスのお話、とても面白いです。
寄宿舎生活と聞いて妄想をたくましくしています(!?)
イギリスは、はるか昔の青春時代のことですからっ、かなり記憶が怪しいところがあるんですが。。。アルバムに貼っている写真も色がかなり落ちていてね。
でも、年月が過ぎただけによけい懐かしくて。。またイギリスシリーズやりますね。
うーん・・規格外の果物とかをどう扱っていたかまでは記憶にないんですよ。。 結構同じサイズの青りんごとかあったみたいな・・・
住んでいたのは、いかにもイギリスらしい風景のところなんですね。
スーパーの話しにへ~~~。
曲がったきゅうりやいびつなリンゴは出荷できないという日本は変ですよね。
子供たちには、とりわけ、ああいう下らん番組は見せたくないですね。あそこまで行くともったいないというよりもう、冒涜といってもいいくらい。
double-deckerは、、Oxfordでは赤だけだったけど、都市によっては緑とか黄色とかもあって、かわいいんですよー
こういう絵本が売れてるんだから、
飽食の時代を築いてしまった一部のアホ大人より、
やわらかい心の子どもたちに期待いたしましょう。
文科省も「食育」と叫んでいるし。
(早寝早起き朝ご飯、とも)
二階建てバスに憧れてたなぁ~