まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

盛夏ランナー

2012年08月01日 | 日記

今日から8月、まさに盛夏である。
こんな暑い盛りに懲りもせずにジョギングに出かける自分を
自虐をこめて「盛夏ランナー」と呼びたい。

何もない、誰もいない原っぱ・・・
直射日光にもひるむことなくシロツメグサは咲くのである。

私は「原っぱ」という言葉が好きだ。
最近の公園はキレイに整備された、時には「立ち入り禁止」などという
ふざけた芝生広場も多いが、その点、原っぱはいい。
何ものにも束縛されない、自由で広々として、解き放たれた響きがある。
ただ、こう暑いとゴロンと横になる気力も失せるのだが・・・

誰もいないと思ったのに少年がボール蹴りをしている。
裸足で原っぱを駆け回るのはさぞかし楽しいことだろうと思う。
そう言えばサッカーは男女とも予選リーグを突破。
テレビはロンドンオリンピック一色だが、オジサンはもう一つ熱度がない。
ロンドンのナショナルギャラリーはよかったなあ・・・
などと全く関係のないことを思う。

こちらは原っぱに自転車をとめて木陰の休息。
どうやらお母さん手作りの「お弁当」持参でランチタイムのようだ。
昼時のファミレスなどへ行くとやかましいガキを連れた母親族たちが
まさに傍若無人、子供そっちのけで馬鹿なテニス談義に盛り上がっていたりするが
それに比べるとはるかに健康的な昼ごはんだ。

さすがに元気な少年もバテたようだ。
熱中症な気をつけろよ、と心の中で呟きつつ
盛夏ランナーも木陰に避難。

森の中は錚々たる蝉時雨。
日盛りの原っぱとは一転、木立を渡って来る風か涼しくて気持ちいい。
自分のこれまでの人生を振り返ると慙愧の念に堪えないが
それでもセミの一生に比べればマシかなと思う。
うーん、生来の「自虐癖」もかなりの重症になっているなあ・・・

クヌギの幹ではカナブンたちの昼食。
樹液というのはどんな味がするのか、一度、確かめてみたいが勇気がない。

朝のラジオが「今日は運動を控えて下さい」などと言っていた。
「外出の際はこまめに水分補給をして下さい」とも言っていた。
うーん、でも生ぬるい水道水を飲む気にならない。
帰ったら冷たいビール・・・などと思いつつ、頑張って走る。

すぐ横をブーンと音を立てて走り去るものがある。
なんだこりゃ!動力で走るスケボーなんてあるのか!と目を剥く。
驚いている間にグングン遠ざかって行った。
何か「白昼夢」でも見たようで茫然とした。

真夏のジョギングのかいあって、最近、体重が4キロほど減った。
それがどうした!世の中にはもっと大事なことがあるだろ!
と言われれば返す言葉もないが
「盛夏ランナー」はそんなささやかな喜びを胸に、今日も走るのである。


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