まろの公園ライフ

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気の弱り

2015年10月03日 | 日記

秋たけなわですねえ。
女優さんに「あき竹城」という人がいますが
独特の東北弁がとてもチャーミングで昔から大ファンです。
ハイ、つまらない駄洒落です。(笑)



数少ないブログの読者から
最近「気の弱いことばかり書いているねえ」と指摘を受けます。
うーん、本人はあまり意識していませんが
読み返してみると確かにうらぶれたような発言が目立っています。



やっぱり気が弱って来ているのでしょうか?
まあ、人間、還暦も過ぎれば全てが元気ハツラツという訳には行きませんが
ブログの読者に心配されるようではいけません。



昔の川柳に・・・

   ふるさとへ 廻る六分の 気の弱り

というのがあります。
藤沢周平さんのエッセイ本のタイトルにもなっているので
ご存じの方もおられるかも知れません。
六分(りくぶ)とは全国を行脚して歩く修行僧のことです。
信仰を果たすために見知らぬ土地を訪ね歩く巡礼者の旅の人生にあっても
年を取って心身が衰えて来ると、ついつい自分の生まれ故郷の方向へ足が向いてしまう。
その心境を「気の弱り」と表現したのですね。



藤沢さんは山形県庄内地方のご出身です。
故郷を遠く離れ、東京で長年暮らすようになると
生まれ育った東北への思いが止みがたく、そのあふれる心情をエッセイにしています。
藤沢さん曰く「サケが母川に帰るようだ」と表現しておられますが
浅学菲才の私にもよく気持ちがわかるような気がします。
でも、室生犀星は「故郷は帰るところにあるまじや」と詠っていますし
故郷へ帰ろうとする気の弱りを我慢して
都会で歯を食いしばって頑張るのが「男の道」かも知れません。



今月は久しぶりに故郷へ帰ります。(笑)
母の三回忌ですが、亡き母に最近の「気の弱り」を叩き直してもらおうと思います。
そう言えば「あき竹城」さんは山形県米沢のご出身でした。
あんな天真爛漫な元気が欲しいなあ・・・(笑)


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