鉄棒には得も言われぬ「風情」がある。
ブランコやすべり台などの遊具とは全く違って
他を寄せつけないような「孤高」と「孤独」がある。
そう感じるのは私だけだろうか。
子供の頃から鉄棒が大の苦手だった。
何度チャレンジしても逆上がりは成功せず
懸垂テストもせいぜい一、二回。
決してスポーツは苦手ではなく、高校時代は
ハンドボールでインターハイの一歩手前まで行ったのに
こと鉄棒に関しては「からっきし」だった。
公園にも鉄棒はいくつかあるのだが
その他を寄せつけない「孤高」の風情に気圧され
近づいたことがなかった。
で、今朝ふいに「ちょっとやってみるか」と思い立った。
結構、体も鍛えているし、今なら・・と。
しっかりと鉄棒を握り、大きく足を振り上げて・・・
結果はあえて言うまい。
やはり無謀であった。
人間は変わる動物ではあるけれど
何年経っても「変わらない」動物でもあるらしかった。
空の青さがまぶしい、そして虚しい。
鉄棒に世の「無情」を想う。
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