まろの公園ライフ

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名馬オグリキャップ

2015年07月04日 | 日記

皆さんはオグリキャップを覚えてますか?
その野武士のような風貌と底知れぬ強さで怪物と呼ばれ
鞍上の武豊人気とともに空前の競馬ブームを演出したアイドルホース。



昨日、7月3日はオグリキャップの命日でした。
元予備校講師で大の競馬ファンでもあるタレントの林修先生が
朝からワイドショーでオグリへの思いを熱く語るのを見て初めて思い出しました。
日高の牧場でのんびり余生を送っていたオグリキャップが
急死したのが確か2010年の7月、もう5年も経つんですねえ・・・
芦毛の馬ですから晩年は毛並みもすっかり白くなって実に風格がありました。



オグリキャップに関しては語りたいことが山ほどあって
うーん、とても無理です。(笑)
ドサ周りの地方競馬で目覚ましい成績をおさめて中央競馬へ移籍。
二流というよりむしろ「三流」に近い血統でしたが
中央の良血エリートホースをパッタバッタとなぎ倒す姿はまさに野武士そのもの!
日本人の「判官びいき」もあって一気に人気者になりました。
そのケタはずれの強さに末怖ろしくなる一方で
あっさり惨敗するレースも珍しくなく、そのギャップがまた彼の魅力でした。
なにせオグリ「ギャップ」ですから・・(笑)
とにかく「記録」より「記憶」に残る馬でしたねえ。



オグリキャップが生まれ育ったのは岐阜県の笠松競馬場です。
新幹線の岐阜羽島で名鉄線に乗りかえて30分。
のどかな木曽川の河川敷に広がる
まさに「草競馬」という呼び名がピッタリのローカル競馬場です。



どうです、いい感じでしょう!
いま馬が走っている先の広場がパドックです。
とにかく馬と客席の距離が近いのが魅力でレースの迫力は満点!
オグリキャップはここでデビュー以来、12戦10勝という好成績をあげ
破竹の8連勝を果たした時点で中央へ移籍しました。
何を隠そう、私は地方競馬の大ファンで笠松競馬場にも5度は訪れています。
ただ、うまい具合いにタイミングが合わず
この馬場を走るオグリの雄姿は見ていないんですよねえ・・悔しい!(泣)



どうです、いい感じでしょう!
地方競馬のもう一つの魅力はその土地のグルメです。
と言ってもほとんどが庶民的な「B級」「C級」グルメの類ですが
笠松の場合は名古屋名物の「きしめん」「味噌オデン」
トンチャンと呼ばれる焼き鳥も美味いです。



私のこの頃のバイブルが山口瞳の「草競馬流浪記」でした。
世の中に競馬本数多あれど・・・
その文学性、エンターテイメント性において歴史に残る名著です。
筋金入りの競馬ファンである山口瞳氏が
担当編集者とともに全国の地方競馬をくまなく渡り歩いた汗と涙の奮戦記。

プロが地方で競馬や競輪をすることを「旅打ち」と言いいますが
私もそれをマネしてずいぶん旅打ちに出かけました。
函館、水沢、新潟、燕三条、金沢、名古屋、和歌山、園田、姫路、福山、益田、小倉、荒尾・・・
東京に引っ越してからも大井、川崎、宇都宮、高崎・・・
唯一、経験がないのが北海道・帯広の「ばんえい競馬」でしょうか。
数え切れないほどの競馬場で勝負をし、数えきれないほど負けました。(笑)
競馬は「バクチ」であり競馬場は「鉄火場」であることを
身をもって知って、人生を学びました。(笑)



オグリキャップの思い出のレースは数々ありますが
やはり1990年の「第35回有馬記念」が掉尾でしょうか。
天皇賞、ジャパンカップともに大敗を喫して、もはや限界説がささやかれる中
メジロライアンの猛追をかわしてみごと一着でゴール!
沸きあがる満場のオグリコールをよそに
解説者の大川慶次郎が「ライアン!ライアン!」を連呼して失笑を買いました。(笑)
結果的にはこれが引退レースとなりましたが
この「奇跡の復活劇」は長く競馬史に語り継がれるに違いありません。



オグリキャップのぬいぐるみ、売れましたねえ!
正確な数は知りませんが推定600万個と言われています。
あのUFOキャッチャーに入っているのも含めると1000万個を越えるでしょうか。
まさに百恵ちゃんも真っ青の時代のアイドルでした。
私もずっと持っていたのですが引っ越しで無くなってしまって・・・(笑)
こんなスターホースはもう二度と現れませんねえ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
忘れ難き名馬 (おふみ)
2015-07-04 17:37:39
何を隠そう犬とおなじぐらい馬も大好きです!

血のスポーツと云われる競馬、
オグリキャップの活躍は痛快でしたよね。
でも子供達はあまり活躍できず、
やはりサラブレッドは血統なのか・・・と
歯がゆく思ったものです。

競馬場って行ったことないんです。
まろさんとデートしたい場所がまた増えました♪
山口瞳さんの本、探そうっと。
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隠して欲しくなかった! (まろ)
2015-07-04 21:13:03
おふみ様
まさか犬だけでなく馬も守備範囲とは思いませんでした。(笑)
確かに犬も馬も「血統」が重要ですものねえ。
オグリの父親はダンシングキャップと言って気性に難のある血統でした。
にも関わらずあれほどの名馬になったのは「突然変異」としか思えません。

念願のデートは「草競馬流浪記」を手に小倉競馬場などどうでしょうか。
酒も魚も最高です!小倉生まれで玄海育ちィ~♪
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