照る日曇る日

朝から降ったりやんだり、また降ったりと
何ともややこしい一日でしたね。
まあ、往々にして「人生」もそうしたものですけれど・・・

雨の止み間を待っていつもの公園へ。
天気が悪かったり、急ぎの仕事があったりして
大阪から帰って以来、ジョギングもカメラもお休みでした。
何やら「禁断症状」が・・・

いつもの「コンデジ」か「一眼」かちょっと迷ったけれど
せっかくだから一眼を持参。
となると思うように走れないから、うーん、悩ましいところだよなあ。

走っている人は意外に多いです。
私などちょっと雨が降るとすぐに挫けてしまうのに
みんな偉いよなあ・・・と感心。

またパラパラと雨が落ちて来ました。
でも、オジサンは走る、走る、ただひたむきに走る。
偉いよなあ・・・と尊敬。

さすがに「犬の散歩族」は少ない・・・と思ったけれど、やっぱりいます。
人間は雨なら休めば済むけど、犬はそういう訳にはいかないのてしょうねえ。
混んでないせいか犬も思い切り楽しそうに走っていました。

木立も雨に濡れてしっとりとした風情。
この季節の雨をよく「木の芽起こし」などと言ますね。
ひと雨ごとに空気が温かくなるのを植物は敏感に察知している訳で
言わば「目覚まし」がわりの雨とでも言うのでしょうか。

そう言えば「啓蟄（けいちつ）」なんて言葉もありました。
冬ごもりしていた虫たちが春の陽気にモソモソと外に這い出して来ることですが
あらためて日本語は素敵だ！と思いますね。

木立の中でしきりに上を向いて歩くオジサンがいました。
どうやら「野鳥観察」のようです。
冬の間、温かい地方に避寒していた野鳥たちも
この季節、春を待っていたかのように、次々と公園に舞い戻って来ます。

雨が止んで、また薄日が差してきました。
以前、新宿の公衆トイレで酔っ払いのオジサンに声をかけられたことがあります。
オジサンはかなりの酩酊状態でしたが隣の私に向かって大声で・・・

　「昨日の美酒も今日は小便！照る日曇る日、人生いろいろあらあな！」

なかなか含蓄のある言葉だと感心した覚えがあります。
今日は雨でいい写真が撮れなかったけど、まあ、そんな日もありますね。
照る日曇る日、人生いろいろです！