まろの公園ライフ

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雲ながるる果てに

2016年08月27日 | 日記

積乱雲だらけの空でした。
デッカイ雲が次から次へと湧きあがっては
大空を流れて行きます。

これぞまさに夏空の醍醐味ですねえ。
昨日は雲に見とれてばかりで仕事になりませんでした。
いい年こいたオッサンが大口空けて
雲に見とれているようでは日本の将来が心配になります。
先日、何かの雑誌で性格占いを見ていたら
雲が好きな人は「現実逃避型」と書いてありました。
うーん、そうかも知れません。

それにしても・・・
壮大な雲のドラマは見ていて飽きません。
雲のかたちはまさに千変万化
あたかもスペクタクル巨編映画を見るようで
ドキドキが止まりません。
そんなノーテンキなことを言っているのは私だけかと思ったら
先日、職場の先輩に聞くと・・・
「私もこの季節の空を見るのが大好きなんだ」という返事。
同志を得たような喜びで思わず手を取り合いました。
この先輩は武蔵野美術大学の出身で
かつてはデザイン事務所を経営して一世を風靡した方ですが
わかる人にはわかるんですねえ。(笑)



その昔、「雲ながるる果てに」という映画がありました。
私が生まれた年、1953年の作品ですから
もう60年以上も前の映画です。
社会派の名匠として知られる家城巳代治監督が
戦没海軍飛行予備学生の手記をもとに描いた反戦映画です。

鶴田浩二、木村功、岡田英次など
独立プロらしからぬオールスターキャストでした。
本土南端の特攻隊基地を舞台に
祖国防衛のために出撃していく特攻隊員たちの
短い青春をリアルに描いています。
どこかの名画館で観たと思うのですが筋書きは覚えていません。
夜来の雨があがって出撃の朝
仲間に「戦争のない国で待っている」と言い残し
飛び立っていく隊員たちの緊張した笑顔と
雲ながるる果てにというタイトルだけを鮮明に覚えています。
数ある「特攻隊映画」の中でも
とくに印象深い映画だったような気がします。

ツカイツリーの上に次々と雲が湧き
雄大に流れて行きます。
特攻隊員たちにとって流れる雲の果てにあるのは死でしたが
その犠牲によって「戦争のない国」が実現しました。
もう二度と再びそんな時代が来てほしくありませんねえ。


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