カーテンを開けると水墨画の世界。
団地の建物も静かにしっとりと雨に煙っている。
清掃工場の煙突もぼんやり霞んで・・・泣いているよう。
でも、あたたかくて、やわらかな雨だ。
新宿の高層ビルもスカイツリーも見えない。
街から「色」が消えてしまったようだ。
この季節に降る雨を「こぬか雨」と言うけれど、ちょうどそんな感じ。
霧のように細かく、音もなく静かに降る雨。
そう言えば、雨の表現もいろいろだ。
「雨あがり」「雨だれ」「五月雨」「小夜時雨」「雨模様」「氷雨」「秋霖」・・・
「遣らずの雨」なんていうのも色っぽくていい。
この季節の長雨を「菜種梅雨」とも言う。
ひょっとして、今日の雨が「涙雨」なんて人もいるのだろうか・・・
温室の前に咲いていた黄色い花。
長い名前なので忘れてしまったけど、雨の日に花を見るとホッとする。
その温室横のイベント棟で「展覧会」をやっていた。
ボタニカルアートと言うそうだ。
いわゆる「植物画」のジャンルだが、かなり微細に描いてある。
私もスケッチはするが、風景ばかりで、こういう細密画を描いたことはない。
団地の絵画サークルが主催だが、皆さんお上手だ。
そう言えば、しばらくスケッチをしてないなあ・・・と、俄然、創作意欲がわく。
他にも美しい花の絵がたくさんあるのだが
どうしても馴染みの「野菜」に目が行ってしまう。
そろそろ筍のシーズンだが「土佐煮」にすれば美味そうだな、などと思う。
色鮮やかな玉ねぎだ。
新鮮なのか、それとも芽が出てしまっているのか・・・よくわからない。
去年はゴーヤをよく食べたなあ。
あの食感とホロ苦さはなかなかだと思う。
美術鑑賞のつもりが何やら食欲を刺激されて腹が減って来る。
外に出ると、ちょっと「雨足」が強くなっていた。
「にわか雨」とか「篠つく雨」とかになったら困るなと思う。
でも「雨宿り」で思わぬ出逢いがあったら、それもいいな、などと思った。
雨の日も楽しい・・・
ブログ記事にも演歌のことを書こうかなと思いましたが
余りにオジサン過ぎるのでやめました。
キムタクの嫁さんの歌に「黄砂に吹かれて」という曲があって
好きでしたねえ。(演歌じゃないでしょ:笑)
演歌のタイトルにもよくでてきますね。
今日の靄は黄砂のせいという噂も…