まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

高齢化パーク

2013年01月12日 | 日記

毎日、寒い寒いとボヤいているが
この日も北風が強くて身ぶるいするような日だった。

でも、冬来たりなば春遠からじ・・・
枯れ果てた木々にも確実に「芽吹き」が訪れている。

寒さのせいで公園人口は極端に少ない。
ジョギングの若者の姿はなく、子供たちの元気な声も聞こえず
すれ違うのはウォーキングのお年寄りばかり。

この日に限ったことではないけれど
公園人口の「高齢化率」はかなり高いと言える。
65歳から70歳ぐらいのリタイア世代が圧倒的に多いのではないだろうか。
ある意味、公園は社会の「縮図」なのかも知れない。

私は「高齢化社会」という言葉が嫌いである。
お年寄りや障害者にやさしい社会を・・・などと表面では言いながら
高齢者が「やっかい者」や「お荷物」のように社会の片隅に追いやられている。
年金や健康保険料の負担増を「迷惑」のように言うけれど
それは基本的な制度設計の問題であって、お年寄りの責任ではない。



猫なで声でやさしくする必要などないが
もっとお年寄りに「敬意」を払ってもいいのではないかと思う。
戦後から高度成長期を粉骨砕身で働き抜き
日本の繁栄の基礎を築いたのはまぎれもなくお年寄りたちである。
いまの現役世代に比べてはるかに経験も知恵もある。
そのお年寄りたちが余りにも社会から「軽んじられている」と思う。
私もそろそろ「高齢者世代」だから、よけいにそう思うのかも知れないが・・・

肩を落として歩くお年寄りがいる。
もっと胸を張って元気に歩けばいいのに、などと余計なことを思う。
確かにお年寄りばかりの公園は活気がない。
子供も若者もお年寄りも「混在」している風景がやはり望ましい。

子ども叱るな来た道じゃ、年より笑うな行く道じゃ・・・
子供もお年寄りも等しく「重んじられる」社会であって欲しいと思う。

ジャージ姿の女子高生たちが行く。
賑やかで屈託のない笑い声が通り過ぎて行く。
この子たちにもお爺ちゃんやお婆ちゃんがいるのだろうが
どんな風に接しているのか、オジサンは気にかかる。



若者に仕事がない社会も困るが
お年寄りがお荷物扱いされる社会にもやはり希望がない。
アベノミクスは大企業中心の経済政策ではなく
お年寄りも巻き込んで社会を活性化する産業政策であって欲しいと思う。



夕陽は沈む間際にひときわ燃え立つ。
人生の落日などではなく、後半生を迎えたお年寄りたちが
もう一度、激しく美しく燃え立つような社会であって欲しいと思うのである。
うーん、情緒的過ぎるなあ・・・


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