くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

内田樹という人、

2013年06月04日 | Weblog
学者として「終わっている」と思えてしまう。

歴協での講演がもとらしが、以下ネット記事から、同氏の発言。

  あらゆる国家は歴史を自己都合に合わせて捏造する。 だから、およそこの世に、国際社会に共有できるような歴史認識などという  ものは存在し得ない。 「国民の歴史」は原理的にすべて嘘である。 だから、誰もが歴史については嘘を語る権利がある。 これが  自虐史観論者たちが(たぶんそれと知らずに)主張していることである。 誰もが嘘をついている。だから私も嘘をつく権利があ   る。そして、公正にも万人に「嘘をつく権利」を認める。 彼らはそう考えているのである。

 この論法は「慰安婦制度」について、どの国にも似たような制度があると言い募った大阪市長のそれと同じである。 誰もが自己利  益のために行動している。私はそれを咎めない。だから、諸君も私を咎めるな。

学者がこんな無茶苦茶というか、荒い議論をしてはいけない。たとえ素人相手でも。ましてや歴協でしょ。ん、歴協だからOKなのか?

それはさておき、決めつけ、一方的な断定が多すぎるのだよなあ、この先生の議論の仕方って。離婚をめぐる議論だってそう。「皆が離婚したがっている」だって。だったら、私は例外なんですけど。

でも、素人相手に(内田先生の場合同調してくれそうな玄人相手なんだけど)、素人だからってなめたようなまねする玄人って結構どの世界でもいるのでしょうか。学者の世界だと、勝手に同業玄人なら決して看過しないような論証もへったくれもない前提をぶちかましておいて、それを起点に自論をもっともらくし書き連ねて荒稼ぎする学者って結構いたりして。『靖国問題』の高橋先生なんか、そうですね。何十万部も売れたそうですけど、ありゃひどかった。「死人に口なし」よろしく、言いたい放題、書きたい放題。でも、それにうなずいてしまう素人。ネギトロだよっていいながら、ニセモノを食わせる鮨屋と同じ。TPP反対論者の中野先生の『日本防衛論』もひどかったなあ。なかには、先生、それどこか国外の研究者のうけうりじゃあないですか、みたいなのもありましたけど、それを有無を言わせぬ断定形で書かれると、素人は何も言えません。というか、「ああそうなんだ」って鵜呑みでしょ、普通は。

学者って、大学にもよりけりですが、額面だけだと私立の教授職で一千何百万とかもらう人も大都市圏ではあるみたいですが、それは例外。マスコミに出て稼ぐ人はもっと例外。実は、身銭を切ることも多いそうですね。身銭切る覚悟なくして研究者やるなって先生もいるんだとか。学内研究費なんかぜーんぶ交通費って、地方の宮廷大の教授やってる友人がいってました。学外研究費もあるけれど、イレギュラーにしか入ってこないしってことだそうです。地方の人たちは学会や研究旅行で国内、国外交通費が馬鹿にならないとか。文系なんで文献購入費が馬鹿にならないとか。

だから素人相手に小遣い稼ぎっていうのもわかりますけど、でも、荒稼ぎっていうのもいかがなものかと。悪銭身につかずとも言いますし。






コメント
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