ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

海開きならぬ海祭り

2010年05月14日 | 世間話
いま、また中国へ来ています。こちらも日中はかなり温度が上がり夏らしくなってきました。日本では沖縄ではすでに海開きしていますが、写真は海開きではなく海祭りの写真です。海祭りは漁民は海の恵みに感謝する儀式で、海神にお供え物をします。そのお供え物の主役となるのは豚です。
豚がずらりと並び、儀式で海神に供えられた後に漁民達の食卓にあがるという段取りとなるわけです。中国で一番食されている肉は羊肉で次に羊肉に匹敵するぐらい食されているのが豚肉です。一般人民にとって牛肉はまだ高いのであまり消費されません。日本の牛肉は特別においしいのでおみやげに持っていくと特別に喜ばれます。この手段は悪代官には非常に有効です。ただ税関で見つかると没収され税関員が喜ぶという事になります。昨年は税関で没収された日本の牛肉は相当量になるとおもいます。そのほとんどはステーキ用牛肉でした。

豚の話になりますが、例えば日本で“あなたは豚みたい”と言うと、言われた方は相当気分を害すると思いますが、中国でもしそういう事を言うとまず100%に近い人が怒りだします。昔、取引先のある人がある現地商社の担当部長に、夜の宴席で“猪八戒みたい”と言った途端に“何を言うか!”と顔を真っ赤にして怒りだし取り繕うのに大変でした。その場は収まってもその後後までこの発言は尾を引きました。

もう一つ、買い物の話です。市場でサクランボを買いました。土地の関係かDNAの関係か日本が誇る山形の佐藤錦には到底美味さでは及びませんが、一応粒も大きくてサクランボの味はします。1公斤(日本の重さで約600g)で20~25元だったので1公斤を頼みましたが。袋への入れ方が日本とは違います。一般人民は一粒一粒を吟味して自分で袋で入れ重量を店の主人が確認して買います。これを日本式買い求め方をするとどうなるかというと、まず青い粒のサクランボをたくさん入れられ重量を2倍ぐらい入れて“ハイ、50元だんべ”と言われます。交渉はそれから始まりますから、もうこちらへ押し込まれてからの交渉になるので負けたも同然の結果になります。魚を買う時は魚だけを袋に入れないと氷や水も入れて重さを量られると使えない氷や水の代金まで支払う事になります。日本のようにチキンと重さを量って数個足して入れてくれ“ハイ、おまけしといたからね”という文化とはまるで違う、おとなしく上品にしていると損失が拡大するという社会なのであります。

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