ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

ANNIE ROSS

2007年12月18日 | 女性ボーカルR
WORLD PACIFIC/WP-1253/ANNIE ROSS/ANNIE ROSS SINGS A SONG WITH MULLIGAN/1957

今日の内容は以前にアップした記事の色直しです。昨日にこのアルバムを聴いてあらためてイイ内容のアルバムだなぁ~と思ったものですからつけ加えさせていただきます。最初に本アルバムの感想をアップしたのは昨年の5月でしたからそれから既に一年半が経過して、僕のシステムも変更になっています。その結果以前に聴いた印象と今回の聴いた印象がかなり違うので書かせていただきます。一番に違うように思えるのがベースの音でより弾んでさらに曲全体がリズミカルに聴こえます、ですから前よりも楽しく聴けます。それとドラムのハイハットやスネアの音が以前より明瞭に聴こえて, よりジャジーに聴こえます。これはウーファーの変更によるところが大きいのでしょう。ウーファーがALTECに変わってからベースやギターの弦の音がより好みの方向へ近づいてきたと思いますし音が弾んでどれを聴いても楽しいです。また高域用ツイーターであるJBL1505Bも振動板が新らしい時は硬さもあったのが多少馴れてきたのではとも思います。チェット・ベイカーやアート・ファーマーのトランペット、マリガンのバリトン・サックスも以前より柔らかい音とも思えるけれど, しっかりとした硬い音も出せるように思えます。またサックスの音孔を開閉させる音が聞こえてよりリアルに聴こえる気がします。あらためて聴いた本アルバムでの僕のお気に入りはA-2の2, HOW ADOUT YOU・B-1のALL OF YOU・B-2のGIVE ME THE SIMPLE LIFEという曲あたりでしょうか。

*以下は以前の内容です。
彼女は1930年英国サリー生まれで、3歳でニューヨークに移住しニューヨークで女優になるための勉強を始めましたが17歳でイギリスに戻り、その後フランスで歌手として活動したという事です。アメリカに再び戻り次第に世界的にも大きな名声と評価を獲得した。60年代ににはイギリスのテレビやクラブなどでも活躍し72年にクルト・ワイルの三文オペラに出演するなど多方面で活躍したということです。本アルバムは彼女のソロアルバムでは最高の出来栄えと言われている一枚です。彼女のボーカルもさることながら、バックの演奏の顔触れがジェリー・マリガンのサックス、チェット・ベイカーとアート・ファーマーのトランペットが曲を1段と引き立てています。バックの演奏だけでも充分に聴けるアルバムとなっています。アニー・ロスはジャズ・フィーリングをしっかり発揮していて心地良く聴けます。A面の1曲目I FEEL PRETTYの出だしの伴奏と供に始まる彼女のスキャットからもうノリノリで聴けます。お薦めのアルバムの1枚です。アルバム写真の!マークの中に小さく亡霊のように写っているのがGERRY MULLIGANです。

パーソナルは, Annie Ross(vo), GERRY MULLIGAN(bs), ART FARMER(tp), CHET BAKER(tp), BILL CROW, HENRY GRIMES(b), DAVE BAILEY(ds)

収録曲
A面
1, I FEEL PRETTY
2, HOW ADOUT YOU
3, I'VE GROWN ACCUSTOMED TO YOUR FACE
4, THIS TIME THE DREAM'S ON ME
5, LET THERE BE LOVE
B面
1, ALL OF YOU
2, GIVE ME THE SIMPLE LIFE
3, THIS IS ALWAYS
4, BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA
5, IT DON'T MEAN A THING

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4 コメント

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アニー・ロスとマリガン (azumino)
2007-12-19 00:04:52
こんばんは、azuminoです。

最高のアルバムのひとつですね。アニー・ロスは、好きな歌手の一人で、アルバムを何枚か持っています。ただし、日本盤LPやCDですが。

ジェリー・マリガンが全体のムードを設定していて、ソロなども楽しめますね。私がいいと思っているのは、「Between The Devil and The Deep Blue Sea」そして同じく「Give Me The Simple Life」、「How About You」あたりです。

飲み会からの帰宅でかなり酔っています。いまLPを聴いたのですが、別の日に聴けば違う曲がいいかもしれません。

弱いくせに好きなので忘年会シーズンは、いつもフラフラです。
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Unknown (kuiren)
2007-12-19 17:04:41
azumino様

こんばんは
もう忘年会に時期になってしまったんですね。一年がほんとうに早いです。
僕も今週末あたりから忘年会があり、明けて5日から新年会があります。
一月中旬には人間ドック検診の予約がありますが、早期是正措置もしくは精密検査がありそうと覚悟しています。

>Between The Devil and The Deep Blue Sea
本アルバムのも良いと思いますが、アルバム“ANNIE BY CANDLELIGHT”
http://blog.goo.ne.jp/kuiren/e/f42a14e9b4e04ec3e2c7b6bb8eeaaed7
の同曲のバックの方が僕は好きでつい比べてしまいます。

>いまLPを聴いたのですが、別の日に聴けば違う曲がいいかもしれません。
azumino様のおっしゃるように僕もそうです。聴き手のその時の感情で違う曲のように感じたり新しい感覚に気づいたりします。音楽も生きているみたいと思います。

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キャンドルライト (azumino)
2007-12-20 00:25:29
今晩は、azuminoです。

キャンドルライトはご指摘のとおりの素晴らしい作品だと思います。これは、彼女のアルバムのうち最も愛すべき作品だと思っています。

国内盤として出されたLPで、10インチのほかに別ジャケットの12インチがあって、最初に手に入れたのがそれでした。

実は私はヴォーカリーズが苦手です。したがってグループ時代のものなど、はじめは彼女を敬遠していたのですが、このアルバムで関心をもちました。

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10inch (kuiren)
2007-12-20 19:54:43
azumino様

>キャンドルライト
僕はNORMA10inch盤を先に入手して、それからかなり後になってから
12inchLPを入手しました。

お互いに入手の順序等が違うもんですね。中古を探すわけですから当然なんでしょうが、まだ見ぬ未入手盤と早く出会いたいです(笑)

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