ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

LURLEAN HUNER

2008年12月25日 | 女性ボーカルH
VIK/LX-1061/LURLEAN HUNTER/NIGHT LIFE/

僕のブログでは初めての紹介ですが、皆さんの方がよくご存知と思いますルーリーン・ハンターのアルバムです。彼女は1928年ミシシッピー州生れで、シカゴのクラブシンガーとして成功した後に、ニューヨークへ出てヴィレッジ・ヴァンガードなどでも歌ったそうです。ジャズ批評で坂田氏は小唄派と表現されていますが、言い換えれば情感に満ちたソウルフルシンガーとも表現できるのではと思います。かなり以前にブログ先輩のebiさんが本アルバムを紹介されています。ebiさんの短い文章に本アルバムの聴きどころが紹介されていますのでリンクさせていただきました。リンク先には67camperさんの同盤もTBされていますので併せてご覧いただければと思います。彼女のボーカルは細かい描写部分は細心の注意を払って丁寧に歌われ、歌い上げる部分は大胆に歌い綴っていると思います。やはり非常に上手いし巧みであると思います。オーケストラ伴奏ですが、メンバーにはジョー・ニューマン、アル・コーン、ハンク・ジョーンズ、ミルト・ヒントン他も参加しており彼等のソロも短いけれど楽しめます。A-4のIT'A THE TALK OF THE TOWNは勿論上出来の曲と思いますが、その他の曲も彼女の味わいあるボーカルでアルバム全体が楽しめます。所有盤は美盤美品とは言えません。ジャケットは若干の黄ばみが有りますし、盤にはスレ傷がそこここに有りますが、そのわりには雑音が少なく音はクリアーに聴けるのが嬉しい一枚です。

収録曲/A面/1,GEORGIA ON MY MIND/2,WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE/3,HAVE YOU MET MISS JONES/4, THAT OLD FEELING/5,IT'S THE TALK OF THE TOWN/6,GENTLEMAN FREIND/B面/1, NIGHT LIFE/2,IT COULD HAPPEN TO YOU/3,MOONDRIFT/4,SUNDAY/5,LIKE SOMEONE IN LOVE/6,THIS TIME THE DREAM'S ON ME/

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4 コメント

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Lurlean Hunter (25-25)
2008-12-25 23:32:50
いや、やっと出ましたね!

まあ黒人女性ジャズ・ヴォーカルというと、
エラ、サラ、カーメンに代表されるように、
迫力満点、シャバダバダァ~~・・・・
みたいなイメージ(良し悪しはともかくとして)
を抱いておられる方が多いのではないか、
と思うのですが、このラリーン・ハンターは
そういう意味では、黒人としては異色です。
(読み方は、ラリーン、ルーリーン、どちらでしょう?)


あるジャズのネット仲間が、「四畳半小唄系」と、
いみじくも表現されていましたけど、
誠に言いえて妙。
ほどよく伸びやかな低音域と、
心地よいビブラートのきかせ方が、
もうほんとに涙が出るくらい、
素敵なんですわ、この人!

実働期間が短く、リーダー・アルバムは
4作しかありませんが、
'56年にリリースしたこの第2作「ナイト・ライフ」が、最高傑作と思います。
オープニングのGeorgia On My Mind の、
「ジョォ~ジァア~~」っていう
出だしで、もうノックアウト状態。
What A Difference A Day Made,
Have You Met Miss Jones?,
Gentleman Friend, It Could Happen To You など、どれを取ってもその曲の名演、名唱の
トップに挙げたくなるような、心憎いアルバム。
これまで聴いたジャズ・ヴォーカル盤の、
ベスト5には間違いなく入るかな。
お薦めの一枚。

彼女のアルバムは、
本作のほか、
「Lonesome Gal」(RCA, 1955)
「Stepping Out」(VIK, 1958)
「Blue & Sentimental」(Atlantic, 1960)
の4枚を持っていますが、これで全てでしょうか?

「Stepping Out」は一番最近にゲットしたんですが、
LPの盤が撓んでいて、AB両面とも前半の3曲が
針飛びして聞けません(泣)。

以前、同じことがあって長期間レコード棚に
ギチギチに詰めて放置しておいたら、いつのまにか
針飛びしなくなったことがありましたので、今
祈るような気持ちで「雪隠詰めの刑」に処しているところです。


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凄い情報! (kuiren)
2008-12-26 22:57:42
25-25様

こんばんは
SUE CHILDSの方にもコメントいただいておりますが、こちらにまとめさせていただきます、ご容赦ください。

僕は彼女のアルバムは実はこれ一枚切りで後は未聴and未所有です。
あらためて、この記事を書くのに本アルバムを聴きましたが、以前に聴いたときよりも味わいが増したように感じました。
彼女のボーカルが変わるはずはないので、きっと僕の方が少し聴けるように寄っていったのかなと思います。こうなるとATLANTIC盤も聴いてみたいものです。


>同じことがあって長期間レコード棚にギチギチに詰めて放置しておいたら、いつのまにか針飛びしなくなったことがありました。
 これは凄い情報ですね。僕も何枚かは針飛びするレコードがありますが買い直したものも有りです。盤が歪んで針飛びする場合や傷の為に針飛びする場合と盤はキレイなのに針飛びする場合とがあると思うのですが、盤に針飛びするほどの歪みが有る場合は、修正器でなんとかなる事が多いのですが、その他はお手上げです。
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黒人小唄系 (TAKASHI)
2008-12-28 13:15:46
このアルバムは良いですね、好きなアルバムです。

彼女のアルバムとしては、25-25さんが書かれているように、全部で5枚ですね。

1960年以降のアルバムが無いものかと調べましたが
どうやらNYからシカゴに戻ってクラブを経営していたとか、'60年代中頃に若くして亡くなっているんですね。
一説では、ギャングの恋人に殺されたのだとか...。

ラストレコーディングが1964年だったとか、この録音は、どこかで発表されているのかな?
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こんばんは (kuiren)
2008-12-28 22:15:31
TAKASHIさん

コメントありがとうございます。

やはりお詳しいですね。25-25さんも彼女のアルバムを揃えていらっしゃるようですが、僕は今のところ本アルバム一枚切りなので、すこしづつ買い増ししていきたいと思っているところです。

彼女の生年は1928年と何かで読みましたが、60年代中頃に亡くなったのなら30歳台ぐらいだったのでしょうか?若くしてという事になりますね。

>一説では、ギャングの恋人に殺されたのだとか
へぇ~、そういう話もあるんですか? ELLA MAE MORSEの亡くなった年の件もよく分かりませんが、LURLEAN HUNTERにも謎めいたところがあるんですね。
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