ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

BETTY ST. CLAIRE

2007年10月29日 | 女性ボーカルS
JUBILEE/LP 1011/BETTY ST. CLAIRE/WHAT IS THERE TO SAY

以前に彼女のアルバム“at BASIN STREET EAST”を紹介したつもりだったのですが探したのですが見つからず諦めました。自分のレコードも棚を入れ間違えて次には探せ出せない事も多々ある僕ですからどこかに紛れているかも知れません(苦笑)。それとも記事にしたつもりでしていないかも知れません、その場合はボケが進行しています。このベティというシンガーは黒人の血統でありながら黒人のような粘っこさがなくサラリとした声質なんですが, そのボーカルには甘さもあり時折感じさせる可愛さもあり, 情緒が篭っていて聴く人の心に寄り添ってくれるようなシンガーです。歌い回しはフェイクも多用しますが、それが全く嫌みではなく, むしろ曲の良さをより強調しているような崩し方です。その彼女の歌い回しが端的に表れているのがA-1のTHAT OLD BLACK MAGICだと思います。この曲を最初に聴いた時はすぐにもう一度聴き直したほど新鮮でしたし, スイング感あふれるボーカルでした。上品なボーカルで洗練された印象を与えます。是非一度聴いていただきたいと思うアルバムです。アルバムを通してどの曲も楽しめると思います。なお, このアルバムは同じJUBILEEからのジャケット違い(ベンチで男女が寄り添っている写真のジャケット)も有りますが、本アルバムがオリジナルと思います。それにしてもBURT GOLDBLATTの写真とデザインによるこのジャケットはなんて粋なんでしょうか。(コンボ伴奏)

収録曲
A面
1, THAT OLD BLACK MAGIC
2, WHAT IS THERE TO SAY
3, EAST OF THE SUN
4, PRELUDE TO A KISS
5, OUT OF NOWHERE
6, I HADN'T ANYONE TILL YOU
B面
1, ALMOST LIKE BEING IN LOVE
2, HERE COMES TROUBLE AGAIN
3, MY ONE AND ONLY LOVE
4, WHY TRY TO CHANGE ME NOW
5, SKYLARK
6, GIVE ME THE SIMPLE LIFE