三十路の食卓

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私が吉田豪になった日(母娘旅行記・高山編)

2013-02-27 11:19:20 | ちょっと遠くに行きました。
〈1月19日の食事〉
朝:ランチパック トマトジュース
間食:いきなり団子
昼から夕方にかけて:甘酒 飛騨牛の串焼き 飛騨牛の煮込み 飛騨牛炙り寿司 小鯛焼き など
夜:飛騨牛づくしコース @ひだホテルプラザ

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朝5時には起きて、6時には電車に飛び乗っていた。
行き先は新宿。
そんな朝もはよから何しに、といえば高速バスに乗るため。
向かうは岐阜県・高山、そして白川郷である。

去年、妹と高山・白川郷に行った。
だがしかしバスツアーで行ったため、気の済むまで楽しんだとは言い難かった。
なんせ白川郷の滞在時間は90分で、映画よりも短い。
そして白川郷の見事な景色と、高山での買い物の楽しさに、やっぱり実家の母も連れて行きたいと思った。
そんな訳で母娘3人、交通手段・高速バスと宿だけ決め、あとは道中自由という旅を決め込んだのである。

さて、行きのバスではこんな事があった。
バスのシートは2人分が1セットゆえ、母と妹が並んで座って私がその前の席に座ったのだが、私の席の隣のおばちゃんは母・妹の席の通路を挟んだ隣の人と連れ合いらしい。
だったら席を交換しませんか、お連れ同士隣になった方がよいでしょうと持ちかけると、母・妹と隣席の方は頑なに断る。
何でも「この人(連れの、私の隣の席の人)おしゃべりだから、寝せてくれないんだもの。朝早く起きてるんだから、バスの中では寝ていきたいのに…。だからわざと席を外したの!」と言う。

そ、そうですか…と指定席を交換せずにそのまま発進すれば、なるほどと納得したのであった。
おばちゃん、初対面の私にも物怖じせずに、しゃべるしゃべるしゃべる。
私も私で聞き出すような形となってしまいらおかげで個人情報が開けっ広げだ。
二人の娘さんの片方は清澄白河に勤めていて、もう一人は地元の埼玉に就職を決め、更にはその娘さんは毎週スノボーに行き、関ジャニ∞の大ファン、父母に娘二人という家族構成ゆえに父の立場が物凄く弱いことなど、旅には関係ないおばちゃんの情報が私の中にストックされることとなった。
何だろう、私はこのおばちゃんにとって吉田豪か。
知りすぎてる女か。

とまあ、私も眠りたかったのだけど、退屈しなかったことと、有益な現地情報をゲットできたことを感謝しよう。
名も知らないおばちゃん、ありがとう。

サービスエリアでの休憩を挟んで6時間弱、高山駅近くの停留所着。
ホテルにチェックインして荷物を置いたら、さあ、散策に買い物に買い食いだ。
そう、買い食い。
今回はちゃんと昼食をとらずに、街を歩いて目についたものを買い食いし、夕食までの腹を満たそうという算段なのである。

一番手は、去年の高山散策でも飛騨牛の串焼きに目を見張った六捨番。
さっと炙って塩をふっただけの串焼きが、何でこんなに美味しいのか。
そして今回初めて食べた牛筋の煮込みも、とてつもなく美味しい。
幸先のよいスタートだ。

その他、色んな店で飛騨牛の炙りを握り寿司にしたものや、甘酒や、小さな鯛焼きや。
色んなものに舌鼓を打っては、胃の中に落とし込んでいった。
これも3人で行ったからこそで、昨日の一人買い食いの愚行を改めて思ってしまう。

そして買い物テンションが高まって、いつもより多く土産物を買い込んでしまったのも、3人で行ったからこそなのだと思う。
欲しいものが2つあったとして、迷ったら両方買っちゃう…というのも、ほかの2人がそうしているからつられる行為なのだったりして。
そうしてずっしり買ってしまったお酢の瓶、重かったなあ。
もちろん、黒がシックな街並みも存分に堪能いたしました。

宿に戻りゆっくりした後に、夕食。
飛騨牛づくしの和風コースは、普段あまり牛肉を食べない身からすれば、一年分ほどの牛肉を食べたことになるんではなかろうか。
量が多くて平らげるのに苦心したが、そんな満ち足りた腹でも美味しいのって、本当に美味しい料理だってことだろう。
ご馳走さまでした。

旅の疲れと満腹さで、部屋に戻ればもう起き上がれない。
しばし寝入ったあと、力を振り絞るようにして入浴を済ませ、のろのろと就寝。
明日は、白川郷である。


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