三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
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旅二日目・2 直島へ

2012-10-19 21:21:41 | ちょっと遠くに行きました。
〈9月27日の食事〉
朝:玄米クリームブラン・イチジク 緑茶
休憩:りんごの炭酸飲料 @地中美術館内カフェ
夜:ドライカレー 生ビール@Little Plum

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こちらからの続き。
ゆえに、食事写真・内容は重複になります。

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さて、直島着。
時刻は既に15時近い。
美術館の閉館は18時、別のアートプロジェクトは16時である。
依然としておちおちしていられないので、先を急ぐ。

島の町営バスに乗り、まずは「家プロジェクト」へ。
これは元々存在していた古民家などを、色々なアーティストがアート化した作品群である。

その中でもっとも印象的だったのは、「南寺」だ。
(って、実を言うと、時間切れで全部廻りきれなかったんだけど…)
建物の中は途方もないほどの暗がりで、手で壁に触れて確認しながら前に進む。
が、実はずっと弱い光で満たされていて、目が慣れて初めてようやく届くのだ。
ものを見るのには光が必要である。
普段は気に留めないそんな事実を思い出させてくれた、貴重な体験であった。

さて、どんどん次に行こう。
「直島の美しい景観を損なわないように」と、建物の大半が地下に埋設されたつくりなのが、「地中美術館」。
フロアがすべてB1よりも下ながら自然光が降り注ぎ、一日・または四季を通して作品の表情が変わるのだという。
これまた、条件を変えて再度訪れたい場所である。
こちらでは観賞後にカフェで一休みし、ようやく一息ついた。

地中美術館をあとにし、港へ行くバスの停留所までは歩く事にした。
その30分ほどかかる道の途中途中の海岸に、半ばほっとかれるようにして、アート作品が点在しているのである。
(※スタイルとしてはこんな感じだが、「ベネッセ ハウスミュージアム」の所蔵作品)
時刻は既に17時台、空がオレンジから紫色に染まりかけ、夕日を受けて光る瀬戸内海がきらきらと美しい。

そして、これだ。
草間彌生さん作、「南瓜」。




なにしろこの作品の写真が目に止まり、「これ見たいな。そうだ、一人旅の行き先はここにしよう!」と決めたほど、強く惹かれた作品である。
そりゃあもう何枚も写真に収めたし、脳内には「やっと会えたね…」という気障なセリフが湧いてきたさ。
とにかく、満足だった。

一日歩き回って、すっかり汗みどろだ。
じゃあ汗を流したいよね…というシチュエーションにピッタリなのが、「I♡湯」である。
何か、といえば銭湯なのだが、これもまた大竹伸朗さんによるアート作品なのである。
衣食住のうち「住」に該当するものまでアートだなんて、どれだけアートに満ちあふれているのですか、直島は。

目に満足、体もすっきり…としたところで、ようやく胃を満たす。
港近くのカフェバーにて、ドライカレーを、ビールを。
染みた、染みた、美味しかった。
ごちそうさまでした。

島で過ごす時間を名残惜しみながら、岡山行きの最終フェリーに乗って直島をあとにした。
時間の心配をしないで夜の島を楽しめるし、時間のなさから鑑賞を見送った作品・美術館もあるし。
次は島に泊まって巡りたいな、と強く思った。

こうして終わった「島巡りの旅」。
道中で何回か旅の様子をツィートしたのだが、岡山に住む方や各島でアート巡りをしたことがある方から、おすすめスポットのリプライをもらえたのが嬉しかった。
特に豊島へは、時間のなさからあきらめかけていたから、もし勧めてもらわなかったら諦めていたかもしれない。
あの素晴らしい空間を味わうことなくこの地を去っていたらと思うと、ぞっとするわけで。
本当に勧めていただけてよかったです。
改めてありがとうございます!

岡山に眠って一眠り。
目が覚めたら、一人旅最終日だ。

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おまけ

直島・豊島は香川県なのだが、うどん県知事であらせるキャナメのポスターをみて、ここは香川県なのだと強く意識。


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