三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

じゃがいもよ、とどまるな

2012-06-07 22:32:42 | 作りました。
〈5月13日の食事〉
朝:じゃがいものパンケーキ コーヒー
昼:-
間食:プレッツェル(ショーマッカーで購入)
夜:鶏と野菜の炒めもの 玄米ご飯 ブロッコリーの蒸しもの 青菜としめじの味噌汁

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野菜についての読本に、すりおろしたじゃがいもを使ってのパンケーキの作り方が載っていたのだ。
それに沿って作ったよ、という話である。

「からだにおいしい 野菜の便利帳」という、栄養価からおすすめの食べ方、種の起源まで、野菜を個別に取り上げた本を持っているのだが。
じゃがいもの項に、「すりおろしたじゃがいもを使ってパンケーキが作れる」などと書いてあり、ずっと心に引っ掛かっていたのだ。
余裕がある日曜の朝に試そうと、思い出してその本を引っ張り出す。

が、肝心の材料や分量の詳細が書いていない。
すりおろしたじゃがいもと小麦粉を混ぜて焼けばパンケーキ風のおやきに、という記述が載っているのみで、まったくもって私の記憶以上のことが書いていないではないか。
が、そこで引き下がるのも何だか悔しい。
ちゃんと焼けば、とりあえず食べられるものは出来るだろうと、続行する事にする。

小降りのじゃがいもをひとつ、皮を剥いてすりおろす。
小麦粉を袋から少しずつ入れ、ボウルの中でじゃがいもと合わせる。
何となく、卵もひとつ割り入れて。
混ぜ合わせたら、ホットケーキミックスを溶くときの濃さはこれくらいだよなあ、という濃度になるまで小麦粉を加え、調整する。
入れたら美味しそうだという信念のもと、溶けるチーズも追加。

そうして出来たタネを、熱したフライパンに流し入れる。
あとはホットケーキの手順を思い出しながら進めた。
表面にポツポツと気泡が浮かんできたらひっくり返し、綺麗に焼き色がついたら出来上がりとする。

さて、下味はなにもつけていないのだ。
どんなソースをつけよう。
チーズを入れていたのだったと思い出し、ひとまずケチャップをしぼる事にする。

一口食べて、ああこれはチヂミだ、と思った。
チヂミの原料をよく知らないが、ちゃんと火が通っていながらもしっとりと身が詰まり、もちっとした食感はチヂミに近い。
これならケチャップよりも、しょっぱさに振り切ったソースの方がふさわしかったか。
ニラやシーフードを入れたら、立派な一品メニューになると思われる。
これは、カフェメニューではないな。
おかずだな。

おやつよりも食事寄りなのは、味のベクトルだけではなかった。
腹だまりもまた、食事規格なのであった。
そもそも大きくなってしまったというのもあるが、それにしても満腹感がおそろしく続く。
じゃがいもの胃にとどまる力を見せつけられた思いだ。
昼食を摂れそうな気がせず、同居人の分だけを作って自分は食べなかったほど。
(それでも夕食までは保たず、おやつを頬張った私であるが…)

結論。
確かにパンケーキ様のものは作れるが、圧倒的にこれはおかずだ。
そう想定し、開発に励もうと思う。