三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
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五月の手土産合戦

2012-06-01 23:13:21 | 食日記
〈5月5日の食事〉
朝:ショーマッカーのパン チャーシュー ビオ・いちご コーヒー
昼:五目寿司 餃子
夜:タンドリーチキン ホタテのバターソテー シーザーサラダ プレミアムモルツ

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甲府土産を実家に持っていったことで、不覚にも妹との手土産合戦となってしまったのであった。

まずは定番の甲州土産、桔梗屋の信玄餅。



私は圧倒的に、和菓子より洋菓子派・黒いんだったら小豆よりチョコレートのオイリーコレステロール野郎だが、相手が信玄餅となっては話は別だ。
和菓子の中では一番好きだと断言できる。
きなこを纏った葛餅に、黒蜜。
こんなシンプルな構造なのに、なんでこんなにいつ食べても美味しいんだろう。

同じ桔梗屋の商品の中では、おそらくニューカマーなんではなかろうか。
「信玄桃」なるお菓子も買った。
果物の出荷用段ボールを模したケースの中に、これまた桃そっくりの饅頭が入っている。




饅頭は、近いもので例えると「ひよこ」に似ている。
固めの皮の中に白餡。
白餡の中には桃のゼリーが入っていたようなんだが、ながら食べをしていたせいか、確認出来なかった。
そういえば小さな粒状のものが入っていたように思うが、あれだろうか。
この手のブログの書き手としてどうなんだという振る舞いだが、さりげなく、主張控え目に入っていたということではないだろうか。

こちらは妹の持ったきたものである。
これまた、製造元を控えていないという狼藉なのだが、北海道の会社のもの。
チーズスフレとスフレタイプのチョコレートケーキである。



といって今回妹は北海道旅行した訳ではなく、以前の北海道旅行の際に気に入り、それ以来ちょくちょくお取り寄せして買うようになったという代物。
彼女いわく、「北海道物産展で探しても、この会社の他の商品はあるんだけど、このケーキはないんだよね…」
わざわざこれだけのために、物産展に行ったらしい。
つまりは、送料をかけても、タイミングを見計らってあるかないか分からないこれのために行動してでも、また食べたくなるような味ってことなのだ。

して、食べてみればなるほど然り。
私は本来、ケーキなんて濃厚であってこそのケーキだろう、という嗜好の持ち主である。
要するに、軽い舌触りになりがちなシフォンケーキやスフレケーキには、府に落ちないような表情を浮かべて完食しがちなのである。
ところがどっこいこれときたら、食感はあくまで軽いくせして、しっかりと味が詰まっている。
けれどそれは、味が濃い・脂っこいという意味合いではなく、それでもやはりスフレタイプのケーキなのだ。
とどのつまり、ずっと口の中に入れておきたくなるような、口福度高くも危険な代物なのであった。

それにしても、いつの間に「帰省の際には手土産」なんていう、大人的な振る舞いが出来るようになったんだろう。
いつから、美味しいものを家族にも食べさせたいと思うようになったんだろう。
そう感慨深くなりつつも、次は何を持っていっておこぼれに預かろうかと、意地汚く思うのであった。