最近、岡山空港から市内に向けて車を走らせていてふと思いだしたことがあった。昔、夜遅く福岡から大分・別府へ向かわねばならず、当時は確か高速道路が日田まであったかどうかで、それ以上は下の道(普通の道)を行くしかなかった。もちろんカーナビなどなく、ただ何度か仕事で往復しているため、地図など見ることなく適当に車を走らせていた。時間帯は夜の10時前後。勘にたより、たぶんこっち方面だろうと適当に走らせ、だんだん山道、山の中へ入っていった。ほとんど街灯もなく、車のヘッドライトだけが頼り。別府などメジャーな地域だから、そのうち標識が出てくるだろうとタカをくくっていたら、行けど走れど標識が出てこない。出てくる標識はすべて直進に、安心院と書かれているだけ。もちろん人など歩いていないこともあったが、仮にどこかに車を停めて尋ねるにも、正直、安心院を何と読むのかわからなかった。そのため、クルマをわざわざ停める気持ちにもならなかった。今と違い、標識の漢字の下にアルファベットの表記もなく、“あんしんいん”と読むことだけは違うとわかるのだが、ただなんでこんな不親切な看板なのかと恨めしく思ったものだ。結局、別府には、当初考えていた到着時刻より、約1時間以上かかったことだけは覚えている。
岡山市内に戻るが、岡山大学前通り という所を走ったが、クルマ、バス、自転車、歩行者の往来はあるが、何か雰囲気を感じさせる、居心地の良さを感じる、もう少し探索したい街並みと思った。なんとなく幸せな、素敵な一角だった。地元であれば、岡山大学進学も目指したいものだと考えるのではないだろうか? 岡山といえば、倉敷も有名だが、倉敷と同じニオイのようなものが漂う岡山らしさがあると思った。
ちなみに、安心院(あじむ)であり、ブドウの産地で、ワインなども有名であると後でわかった。