庄助さん

浮いた瓢箪流れのままに‥、日々流転。

ゆっくりと秋

2007-10-31 14:35:27 | 評論、感想
 朝、ゆっくりと起きて洗面所へ。ひげを剃り、歯ブラシを銜えるたまま朝刊を取りに…。テレビのニュースを見ながら新聞を読む。時折り思い出したように歯ブラシを動かしコシコシと。朝の日差しは脚が長い、床に置いた新聞の紙面の一部を照らす。小一時間、漸く新聞を読み終える。時間とともに太陽の高度も上がり、新聞の端に掛かっていた日脚も狭まり、長い歯磨きもやっと終わる。 「朝食にでもするか、、、」。朝食と言えるほどのものではないが、とりあえずその日の午前中、最初に取る食事を…。朝食の中身はいたって簡単、青汁と牛乳、トーストとハムにレタス、そしてヨーグルト。名前を挙げてみると結構あるようだが実にあっさりとしたもの。パンを焼きながら、冷蔵庫を開けそれぞれのものを用意する。 「あっ、レタスがない!」。よく見ると外葉に包まれた残り少ない小さなレタスがちょこんと冷蔵庫の隅に。いつもなら葉を一枚一枚剥し洗って食べるがあまりにも小さい。
 レタス全体を水で流し、頭にマヨネーズをつけ、丸ごとがぶり。「美味い!」。 口の中にほおばって食べるほどの大きさのレタスの塊、レタスを食べたという満足感、レタスの味がしっかり味わえ、シャリシャリという水気たっぷりの食感がこれまた堪らない。これはいける。レタスを食べ終えた頃に、丁度パンが焼けた。オーブンの中に焼けたパンを置いたまま、バターを載せる。バターナイフで擦り付けなくてもバターは直ぐ融ける。オーブンの余熱で暖められ、パンの中まで浸透したバターはパンの味と調和して実に美味い。そして、なによりもバターを放っておけば勝手にオーブンの中で融けてくれるし、おまけに暖かいトーストが食べられる。ほんとうに手間が掛からない。自分一人で食事を用意するときには、このような労力削減、省エネ化は一番重要なこと。
 パンを食べている最中にお湯が沸いた。「今朝はココアにしよう」。気温が下がってくるとコーヒーも美味しいが、ココアもいい。ココアの量はたっぷりと多めに、砂糖も甘めに。十分にお湯を注ぎ、入れたての熱いココアを飲みながらトーストをゆっくりと食べる。窓の外を見ると薄雲りながらのんびりとした街の様子が…、そして、津久井、丹沢、大山の峰峯…。ゆったり、そして、のんびり、とっても幸せな感じ。 これも至福の一時かな?
 使った食器はその場で洗い、乾燥機に。朝の大仕事が漸く終わった。ふと、時計を見るともう11時。 そろそろ昼食の支度をしなければ、、、。 それにしても忙しいな、、、。 秋はゆっくりの筈だったが…。