和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

勇将35・小説「新 ・人間革命」

2013年03月25日 06時48分27秒 | 今日の俳句
      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)3月25日(月)より転載】



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勇将35(3/25)

 本部幹部会終了後、山本伸一は、副会長らと懇談した。その時、四国長の久米川誠太郎が切り出した。

 「香川のメンバーから、連日、『山本先生にお会いしに四国研修道場に行きたい』との声が届いております。もし、よろしければ、なんらかの会合をもっていただき、先生にお会いしていただければと思いますが……」

 「わかりました。では明日二十二日、集まれる方は集まってください。午前十一時から、勤行指導会という名称で、会合を開きましょう。急な連絡になるので、決して皆さんに無理をさせてはいけません」

 「明日は日曜日なので、多くの方々が集って来るようになると思います」

 「来られる方は、皆、呼んであげてください。全室使えば、入れるでしょう。一度で無理なら、何度でも勤行指導会を行います。

 “会長が来ても、会えるのは一部の幹部だけではないか”といった、寂しい思いをさせたくないんです。もちろん、会合の会場には定員もありますから、なかなか全員が参加することは無理かもしれませんが、一人でも多くの方とお会いしたいんです。

 会合に出て歓喜し、決意を新たにしておられる方よりも、参加したくとも参加できずにいる方のことが、私は気がかりなんです。なんらかのかたちで励ましたい、声をかけたいというのが、私の気持ちなんです」

 リーダーにとって大事なことは、普段、なかなか会えない人のことを考え、励ましの手を差し伸べていく努力である。

 リーダーが会合中心の考え方に陥ってしまうと、会合の参加対象者だけを見て物事を考え、活動を推進していくようになってしまう。すると、その組織は、全同志の、また、万人の幸せを実現しようとする学会の在り方から、次第に離れ、結果的に組織そのものを弱体化させてしまうことになりかねない。

 光の当たる人より当たらぬ人に、湖面よりも水面下に眼を凝らして、皆を人材に育て上げていくことこそ、リーダーの使命である。
 

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