和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(二十五)小説「新・人間革命」

2012年05月09日 09時23分01秒 | 今日の俳句
人材城(二十五)小説「新・人間革命」
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月9日(火)より転載】
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人材城25(5/9)

 九州方面の壮年幹部は、原谷三兄弟の顔をのぞき込むようにして言葉をついだ。

 「この試練を、兄弟三人で乗り越えることができれば、君たちは、信心の面でも、人間的にも、大成長できるよ。御書に、親が子を思うゆえに、修学に励まぬ子どもを、槻の木の弓で打つという話が出てくるだろう」

 ――子どもは、自分を打つ父を恨み、槻の木を憎む。しかし、修学増進し、遂に自分も悟りを得て、人をも教え導くようになる。振り返ってみれば、親が槻の木の弓で自分を打ってくれたから、自分が大成できたことに気づくという話である。(御書一五五七頁)

 「親父さんは、現象的には、子どもの成長を願うこの父親とは、正反対のように思えるかもしれない。しかし、仏法の眼で見れば、本質的には同じなんだよ。親父さんがいたからこそ、君たち兄弟は“負けまい”として、信心の炎を燃やしてくることができた。

 親父さんは、君たちを大信力の人にし、大成させるために、信心にも反対し、借金をつくって逃げているんだよ。そう考えれば、親父さんは、まさに“仏”と同じじゃないか。

 親父さんを憎んでいるうちは、何も解決できないよ。親父さんへの感謝の題目をあげながら、必死に努力し、活路を開くんだ」

 日蓮大聖人は、「仏教をならはん者父母・師匠・国恩をわするべしや」(同二九三頁)と述べられている。

 仏法者とは、報恩の人である。そして、報恩感謝に生きる時、人間の心は耕され、豊かな精神の実りの大地が広がっていく。

 壮年幹部の声に力がこもった。

 「大事なことは、“広宣流布のための人生である”と腹を決めることだ。“広布を成し遂げていくために、必ずこの問題を乗り越えさせてください”と祈りに祈り、知恵を絞って、懸命に努力するんだ。

 その時に、不可能も可能になる。諸天の加護もある。人間革命もできる。広宣流布に生きようという人を、御本尊が見捨てるわけがないじゃないか!」



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