和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

共 戦(十三)新・人間革命

2011年11月26日 06時39分35秒 | 今日の俳句
    新・人間革命

∞…♪…★…κ…∞…♪∞…♪

    共 戦(十三)

∞…♪…★…κ…∞…♪∞…♪


 労働運動に嫌気が差した山内光元は、半ば、自暴自棄になっていた。
 〝結局、世の中は、もともと不平等にできているんだ!
 どこに生まれるか。平和な国か、戦争に明け暮れる国か。先進国か、発展途上国か。大都市か、田舎か――それだけで、運命の大枠は決まってしまう。
 さらに、金持ちの家か、貧しい家か。どんな親のもとに生まれたか――それで、ほぼ人生は決定づけられる。
 そして、自分が、生まれながらに病弱であったり、障がいがあれば、一生、大きな苦しみがついて回る。
 では、その運命を決めるのは何か。偶然の産物なのか……〟
 考えれば考えるほど、わからなくなった。
 彼は、五十歳になろうとしていた。その五十年の人生自体が、意味のないもののようにも思えるのだ。
 そんな時、病院通いをしていた妻の照子が、近くの学会員から仏法の話を聞き、入会したいと言いだした。
 「創価学会? どんな宗教なんだ」
 「私も、詳しくはわからないけど、人間のもって生まれた宿命を転換し、みんなが幸せになれる教えだということです」
 「人間の運命を転換できるというのか!」
 「なんでも、南無妙法蓮華経というのが、宇宙の根本法則なんだそうですよ。日蓮さんが顕した御本尊に、この南無妙法蓮華経という題目を唱えていけば、宇宙の根本法則に合致して生きることができ、宿命も転換ができると言っていましたね。
 そして、『あなたも、必ず病気を克服し、健康になることができます』って、確信をもって言われたんです。
 ただ、困ったことがありましてね。正しい御本尊を信じて、祈ってこそ、幸せになれるので、神札とか、これまで祈っていた対象物は、自分で処分し、新しい決意で信心を始めるように言われたんですよ」


【「聖教新聞・2011年11月26日(土)」より転載】
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


∞…♪…★…κ…∞…♪∞…♪


おきてがみ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿