和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

福光(四十六)新・人間革命

2011年10月26日 08時51分22秒 | 今日の俳句
    新・人間革命

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    福 光(四十六)

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 一九七七年(昭和五十二年)三月十二日、福島の県・圏幹部らとの懇談会の会場で、山本伸一は、鈴村アイと菅田歌枝に語った。


 「お二人は、ただ、ただ、広宣流布のために、人びとの幸せのために、挺身してこられた。これからも、その尊い生き方を貫いてください。そこに、人間としての真実の輝きと幸福、人生の勝利があるんです」


 懇談会では、福島文化会館の各部屋に名前をつけてほしいとの要望も出された。


 「わかりました。一階の和室は『常楽会館』、二階の大広間は『発心会館』、二階の和室は『安穏会館』としましょう。どうですか」


 賛同の拍手が起こった。


 「ほかに、命名するものはありませんか」


 「会館に自転車があります」
 笑いが起こった。


 「自転車は『福島号』にしましょう。


 今日、池に放した大きな鯉が二匹いたね。鯉も命名しておきます。最初に放流した方は『会津号』、もう一匹は『磐梯号』でどうですか。賛成の人?」


 皆、顔をほころばせながら手をあげた。


 それから伸一は、青年たちに言った。


 「折伏も、座談会も、教学も、行事の運営も、一切の活動は青年が担っていくんです。私もそうしてきました。今の苦労は、未来の大指導者になるための財産なんです。


 『鉄は熱いうちに打て』と言われるが、青年時代に苦労して、自分を、磨き、鍛えなければ、人格の基礎も、指導者としての精神の骨格もできない。苦労し、汗と涙を流さなければ、人の苦労も、辛さもわからない。そんなリーダーを、私はつくりたくないんです。


 諸君のお父さん、お母さんは、必死になって戦ってこられた。青年が立ってこそ、草創の先輩たちも安心できるんです」


 フランスの文豪ゾラは、「青年への手紙」のなかで、「君たちの果たすべき任務を遂行しているのが、情熱に燃えた熟年者や高齢者だというのに、それでも君たちは恥ずかしくないのか?」(注)と綴っている。


※小説『新・人間革命』の引用文献
《注》 ゾラの言葉は、稲葉三千男著『ドレフュス事件とエミール・ゾラ』創風社     


【「聖教新聞・2011/10/26」より転載】
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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