和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

勇将59/小説「新 ・人間革命」

2013年04月23日 21時17分28秒 | 今日の俳句
      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)4月23日(火)より転載】

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勇将59(4/23)

 有田幸二郎から、自宅の塀に罵倒する落書きをされたという報告を受けた山本伸一は、即座に励ましの手紙を書いた。

 「このたびは、三障四魔の嵐、東京で心配している。御金言通りなれば、今更、驚くことはない。あくまで世間の事に、ことよせて、難があるのです。悠々と、頑張ってくれ。

 御書に曰く『各各我が弟子となのらん人人は一人もをく(臆)しをもはるべからず』(九一〇頁)と云々。
又曰く『其の外の大難・風の前の塵なるべし』(二三二頁)との御金言なり。これくらいで退転するような人があれば、それでよいではないか。
われらは、唯々、慈悲をもって戦っているのだから。人数の多くなる、少なくなる、これは全て御仏智なれば。

 願わくは、今こそ大信力をいだし、大御本尊様に願い、大勝利を期せられよ。
大将軍らしく、悠然と全支部員の同志を励まし、指揮をとっていただきたい」

 伸一は、結びに、全幹部が団結し、勝つことを、心の底から祈っている旨を記した。

 有田夫妻は奮い立った。幸二郎は、皆に力を込めて訴えた。

 「日蓮大聖人の御書には、信心し、広宣流布の戦いを起こせば、必ず法難が競い起こると、随所にあるではありませんか!

 難を恐れたら、信心ではありません。功徳も、宿命転換も、一生成仏もありません。難に立ち向かい、挑み、戦う覚悟を、私たちは、絶対に忘れてはなりません。
今こそ、勇気を奮い起こして、さらに、勇猛果敢に折伏に邁進していこうではありませんか!」

 法難が勇将をつくりだす。

 男子部の有志は、「自分たちで塀の落書きを消します」と言ってくれた。

 だが、有田は「このままにしておくよ。戦いを起こした誉れの記念碑だからね!」と答え、そのままにしておいた。

 有田夫妻は、この落書きを見ては、伸一の励ましに応えようと、広宣流布への闘志を燃やしてきたのである。

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 「和井弘希の文芸政談」に掲載した俳句集
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