和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

福光(三十六)新・人間革命

2011年10月14日 08時31分59秒 | 今日の俳句
    新・人間革命

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    福 光(三十六)

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 電話口で田岡金一は、一度、深呼吸し、努めて冷静に、島寺丈人に語った。
 「詳しいことはわからないが、山本室長は大阪府警(大阪府警察本部の略称)に出頭されるらしい。四月の参議院大阪地方区の補欠選挙で、違反者が出てしまった件で、室長は支援の最高責任者であったことから、出頭を求められているようなんだよ。


 どうも、検察は、学会自体を攻撃の対象にしているらしい。実は今日、その件で、小西理事長が逮捕されてしまった。既に、一部の新聞は、今日の夕刊で、そのことを報道しているんだよ」


 不安そうな声で、島寺は言った。


 「お二人は、大丈夫でしょうかね……」


 島寺の不安を打ち消すように、田岡は、明るい声で語った。


 「大丈夫。嫌疑は、すぐに晴れるよ。選挙違反なんてしていないんだから。


 室長は、『磐城に行けなくなって申し訳ないね。行けなくても心は一緒だよ。私も戦います。みんなも大奮闘してください』との伝言をくださった。頑張ろうよ」


 翌三日の朝、山本伸一の磐城訪問は中止になったことが、島寺から皆に伝えられた。


 午後三時過ぎ、田岡の妻で、前文京支部長の田岡治子から、島寺に電話がきた。


 「今日、山本室長は、飛行機で北海道から羽田を経由して、大阪に行かれました。


 私は、羽田の空港に行って、乗り換えの際に、お会いしてきました。


 室長に、『何かご伝言を!』と申し上げると、力強い声で、『夜明けが来た、と伝えてください』とおっしゃっていました」


 炭鉱労働組合に続いて、国家権力という、さらに強大な力が、創価学会を狙い撃とうとしていたのだ。「行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る」(御書一〇八七頁)とは、天台大師の『摩訶止観』の文である。その法理は、いかに時代が変化しようが、決して、変わることはない。広宣流布を阻む障魔の嵐が、学会に襲いかかったのである。



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(聖教新聞・2011/10/14)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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