和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

桃の花/今日の俳句≪No.1529≫    

2014年03月23日 05時05分44秒 | 今日の俳句


     ☆桃の花/今日の俳句☆  

彡------☆★☆*≪No.1529≫------------☆★☆*☆彡------☆☆彡
2014年(平成26年)3月23日(日)

○ 世界気象デー(World Meteorological Day)
 世界気象機関(WMO)が、発足10周年を記念して1960(昭和35)年に制定。国際デーの一つ。
1950(昭和25)年のこの日、世界気象機関条約が発効し、WMOが発足した。
WMOは、加盟諸国の気象観測通報の調整、気象観測や気象資料の交換を行っている世界組織である。日本は1953(昭和28)年に加盟した。

○ 中華民国(台湾)初の総統直接選挙で李登輝が50%以上の得票で当選。
※ <李登輝> 李 登輝(り とうき、リー・テンフェ、1923年(大正12年)1月15日 - )は、中華民国の政治家・農業経済学者。元・中華民国総統(1988年 - 2000年)。コーネル大学農業経済学博士、拓殖大学名誉博士。
信仰する宗教はプロテスタント・長老派。日本統治時代に使用していた名は岩里政男(いわさと まさお)。
蒋経国の死後、その後継者として中華民国の歴史上初めて直接選挙を経て総統となった。中華民国総統、中国国民党主席に就任し、中華民国の本土化を推進した。
中華民国が掲げ続けてきた「反攻大陸」のスローガンを下ろし、中華人民共和国が中国大陸を有効に支配していることを認めると同時に、台湾・澎湖・金門・馬祖には中華民国という別の国家が存在するという「中華民国在台湾」を主張、その後さらにこの国のことを「中華民国台湾」と呼ぶようになった。
北京政府との内戦状態の一方的終結宣言は、内戦を理由に存在し続けてきた治安法「動員戡乱時条款」を廃止させ、政治の民主化を推進させることとなる。
総統職と国民党主席を退任した後は、「台湾」と名前の付いた初めての政党台湾団結連盟を自ら中心となって結成し、台湾独立運動に影響を与え続けている。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】



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  ■※今日の俳句※■


  
  人間へ塩振るあそび桃の花
       あざ蓉子



  風吹かず桃と蒸されて桃は八重
       細見綾子



  わらわらと影踏む童子桃岬
       中村苑子



※ 【人間へ塩振るあそび桃の花  あざ蓉子】
 わからない。蓉子には、不可解句が多い。だが、どこか気になる。作者は言う。「言葉は概念である。その概念を俳句定型内で組み合わせると、その組み合わせによっては、言葉が別の意味に移ろうとして立往生することがある。
このもどかしい像は、これからの俳句の一つの可能性かもしれない」(『21世紀俳句ガイダンス』現代俳句協会青年部編)。すなわち、俳句の伝統を破るのではなく、そのなかで遊んでしまおうという考えだ。
餅を搗く臼で、たとえば金魚を飼うがごとくにである(古道具屋で聞いた話だが、実際にそうしているアメリカ人がいるという)。つまり作者は、それほどに俳句という頑丈な様式を信頼しているということだろう。
「人間」と「塩」と「桃の花」。それこそもどかしくも、気になる一句ではある。『ミロの鳥』所収。
(清水哲男)


※ 【風吹かず桃と蒸されて桃は八重  細見綾子】
 ああ、とてもかなわないな。文句なしだな。そう思う句にときどき出会う。俳句好きの至福の瞬間である。揚句もそのひとつで、なんといっても「蒸されて」という比喩の的確さには、まいってしまう。
梅でも桜でもない「桃の花」の臨場感とは、こういうものである。めずらしく風のそよろとも吹かない春の日、桃の傍らに佇む若い作者の上気した顔が、目に見えるようだ。
作者は、桃の花の美しさを、「蒸されて」と、いわば肌の感覚で見事に描いてみせている。花を愛でるというよりも、花に圧倒されている自分を、つつましくも上品にさりげなく、みずからの若さの賛歌に切り替えている技術が素晴らしい。
桃の花も八重ならば、作者の若々しさも、いま八重咲きのなかにある。『桃は八重』所収。
(清水哲男)

【「『増殖する俳句歳時記』(検索エンジン」より転載】



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※わが友に贈る/名字の言※
【「聖教新聞」2014年(平成26年)3月23日(日)より転載】



 ■※わが友に贈る※■


 人生の岐路にあって
 原点を持つ人は強い。
 君よ青春の誓いに
 生き抜け!
 不屈の勇者の道を歩め!

     3月23日


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   ■※名字の言※■


(3/23)
岩手県を走る三陸鉄道の社員の手記を読んだ(『線路はつながった』)。大震災の2日後、社長らが被災現場の確認に行った。津波で線路や駅舎は流され、立ち尽くしていると、いつ動くのかと、一人の市民が話し掛けてきた



聞けば、子どもが三陸鉄道で高校に通うのだという。鉄道の再開を待ち望む人がいると痛感した社長は、できる所から、一刻も早く走らせると誓った。部分開通を重ね、ついにこの4月6日、全線復旧する



今春、高校に入学し、三陸鉄道で通学する男子未来部員がいる。彼は津波で父を失った。父は海の男だった。海で知り合った母と結婚し、2人の子どもの名前に「海」の1字を入れた。その海が、父を奪った



父が見つかったのは、震災から半年後。父がどこにいるか分からない不安な中での小学校の卒業式、中学校の入学式……彼の胸中は察するにあまりある。それでも「海を恨んではいない」と言う。悲しみ以上に、心と体と頭を強くしろと励ましてくれた、父への感謝の気持ちのほうが大きい、とも



4月から彼は、朝一番の列車で、海を見ながら学校へ通う。心には、彼の成長を待ち望んだ父の笑顔があるはずだ。父子の旅路は続く。さまざまな人の思いを乗せて、春風は流れる。(代)


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