和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

無冠の友/名字の言

2012年11月15日 10時07分13秒 | 今日の俳句
     名字の言

【聖教新聞・2012年 (平成24年)11月15日(木)より転載】


      

(11/15)
 日本の稲作の北限地は北海道遠別町。
ここで男子部の地区リーダーが、米農家として寒冷の限界と闘っている



幼くして父を病で失い、働いて母を支えてきた。
実家を離れて農業を学んだ苦学時代、負けそうになる自分を励ましてくれる人がいた。
その人は毎朝、”激励の手紙”を届けてくれた。
雨の日も、雪の日も、嵐の日も、いつも同じ時刻に。
”手紙”とは聖教新聞。
「自分もこんな人になりたい」――尊敬の念に動かされ、同じ道へ。
本紙配達員として今年で10年になる



農繁期は、星降る未明から田畑に出る。
配達もその分、早まる。
牙城会として毎月、片道90キロ先の会館の運営にもあたる。
心にはいつも、あの先輩配達員の姿があった。
「あの人のように、いつも確実に、変わらず誠実に、自分の使命を果たしていきたい」



太陽が東から昇るように、毎朝休みなく、誰が見ていなくとも、自分で決めた使命の道を黙々と進む。
配達員の皆さまの存在が、どれほど人々の希望となっていることか



北国の各地から初雪の便りが届く。
いよいよ厳寒の季節。
寒風に胸張り、かじかむ手に白い息を吹きかけて、希望の〝手紙〟を一刻も早くと、友のもとへ歩みを運ぶ皆さま。無事故と健康を祈らずにはいられない。
         (鉄)



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