kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

J.S.バッハ+グレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」

2008-01-30 22:09:47 | 音楽雑記帳

J.S.バッハ+グレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」(1981)

先日、今私にとって旬なアイドル、市川由衣ちゃんの写真集発売記念握手会の整理券をゲットして、今、気分が高まってるところなんですが、あまり熱くなりすぎてもいかんと思って、○十枚あるクラシックのCDから、何気なく選んだ1枚が、このグールドの「ゴールドベルク変奏曲」でした。私の場合、クラシックを聴くのは、読書しながらとか、掃除しながらとか、そういうシチュエーションが多いんですが、何故か、この曲を聴き始めると、聴き入ってしまいます。

誤解のないように申し上げると、私はクラシックに明るいとか、詳しいとか、そういう素養はまったくありませんし、クラシックのCDの解説によく書いてある、専門用語みたいなものも、大半はわかりません。

でも、聴くこと自体は好きかもしれません。ジャンルとか、作曲家、演奏家とかにもほとんどこだわりはなくて、だいたいが「名盤」とか言われると、買ってしまう方です。

この、グールドのゴールドベルク変奏曲もそんな1枚です。どうやら、グールドという人は、この曲を2回録音したそうで、これは2回目・・・かつ、彼の晩年の録音とのことです。実際、彼はこの録音の翌年、1982年に亡くなってますから、作家なら“遺作”ってことになるのかもしれません。
また、彼は本格デビューして10年で、コンサートでの演奏をきっぱりやめたという、いわくつきのピアニストだそうです。それから約18年、ひたすら録音にこだわったとのこと。まあ、その集大成がこの2回目のゴールドベルク変奏曲なのかもしれません。

もともと、この曲はJ.S.バッハ(ご存じのとおり、当時の音楽界には“バッハ”姓の音楽家がたくさんいるらしいんで、正確性を保つ意味でJ.S.バッハと表記します)が、ある偉い方の不眠症を癒すために作った曲とのことですが、次から次へと、いろんな技法を駆使して弾かれるこの曲が不眠に効いたとは思えませんが。

とにかく、この曲はピアノだけで、延々と32曲の小品を弾き続けるというスタイルなんですが、ピアノという楽器の可能性に挑んでいるというような、そんな感じがする曲だかれでしょうか、どうしてもついつい聴き入ってしまうんですね。

特に、出だしと最後の“アリア”は、美しい旋律です。その間にはさまった30曲は、明暗、強弱、いろんなヴァリエーションが聴ける、まさに“変奏曲”です。

ちなみに、この曲をほかの演奏家の作品と聴き比べたことがないんで、感想どうこうもないんですが、ひとつだけ、コメントするとすれば、グールド時折唸りながら、この曲を演奏しています。ピアニストの魂みたいなものが聴こえてくる、そんな曲なんですね。

最後に、おまけですが、グールドという人は、どの作品のジャケット写真も、同じようなスタイルで写ってます。
ちなみに、全身が写ってる場合は、このスタイルです。

これも、かれのカリスマ性の一端を担ってる気がしてなりませんね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿