今日も最高の暑さになった。
先月、長年に渡りお世話になっていた知人のご主人様が開業しておられる
歯科院が「6月11日を持って院長先生病気療養の為に閉院します」との
お知らせを頂いて僅か二週間余りで院長先生は癌には勝てずに力尽き
61歳の若さで旅立たれた旨の連絡を受けた。
余りにも若く早い死だった。 一瞬戸惑いを隠しきれなかった。
友人から連絡を頂戴した時に丁度私の母も数え年94歳で永眠した矢先
同じ日に院長先生が偶然にもご逝去されたのだ。
電話を受けた時は母の死と直面してオロオロしながら
娘と明朝の新幹線で帰省する為の用意と親戚に母の死亡を連絡中で
右往左往して取り込みの真っ最中!
お通夜、告別式と最期に先生とお別れをしたかったが母の葬儀を
控え申し訳ないが参列できない旨をその友人に伝え帰省した。
母の葬儀を無事に終え神奈川の自宅に戻り先生にせめて供花
だけでもさせて頂きたいと昨日お花屋さんからご自宅に届けて頂いた。
気になっていたので少しは気持ちが楽になった。
早速に彼女から御礼のメールを頂いた。姑の死と母の死に対して
お悔やみの言葉が添えられており自分の事だけで哀しみ深い中を
かえって恐縮してしまった。
彼女のメールには五月の連休ごろから急速に悪化し昨年の12月には
主治医から余命4~6ヶ月と言われその通りに6月に自宅にて
「私を一人残して旅立った~」とメールに書いてあった。
妻として歯医者の受付を手伝い夫の仕事をホローしていた彼女。
長年寄り添った夫のいない生活に順応するのは時間が掛かる事とお察しする。
夫との死による喪失から生じる深い心の苦しみ哀しみがありこれからの
長い人生を一人で耐え偲んでいくのは計り知れない。
死別に関わる悲嘆はとりわけ心を強く痛める。
私は五月と、六月と二ヶ月に渡り姑と、母を亡くし哀しみは深いが
やはり二人の母は97歳と、94歳まで頑張って大往生の二人だから!
61歳の若さでなくなられた夫を持つ彼女と比較するとやはり
哀しみの重さが違う。愛する人を亡くす事においてはそれを計る哀しみの
尺度なんかは無いが~?
毎日仏壇はこの家には無いが私は二人の母の遺影を飾り朝には
お茶を備えお茶菓子がある時はそれも備え自分のささやかな気持ちだけは
忘れる事無く続け冥福を祈っている日々だ。
院長先生の奥様もまだ二週間しか経たず深い哀しみに身を置き
お子様やお孫様と仏様になられた院長先生のご冥福をお祈り
されていることと思います。哀しみは尽きる事が無いと思います。
私も二人の母と院長先生のご冥福を心から祈る日々です。